クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

夏の騒音問題

夏に出かけている最中、住んでいるアパートの管理会社から連絡があった。初めてのことなので、慌てて折り返しの電話をかけると、「折り返しのお電話ありがとうございます」と丁寧な言葉遣いながら、「風鈴がうるさいという苦情がありまして」と言われた。

風鈴は一昨年に小樽へ行った際、贖ったもので、少々大振り。この夏は風の強い日が多かったので、隣の住人からするとうるさかったのかもしれない。少し反省して直ちに撤去した。

最近はいろいろなものが「騒音」の対象となるらしい。

赤ちゃんの泣き声から、洗濯機、足音。盆踊りなんかも騒音の対象になるらしく、中止を余儀なくされるところも増えているのだとか。

各人それぞれがそれぞれのリズムと価値観で生きているのだから仕方ない。ただ、祭りまでシャットアウトしてしまうと、地域との関係を断ち切っているようで、少々味気ない。赤ちゃんや子どもの声にしても健全な世代サイクルがあってこそのもの。

土地とのつながりは音によって結ばれているように思えるのだが、今は「騒音」の一言で遮断されてしまうようだ。

 

結局、我が家の「騒音問題」から1週間もしないうちに隣家の人は引っ越して行った。

その原因は風鈴のせいなのかどうかはわからない。