先日、関西へ帰省した時に近鉄特急ひのとりに乗った。
電車オタクではないので、高速バスでもよかったのだが、母の友人が「ひのとり、ええよ。ひのとり、ええよ」とひのとり信者になっているようでぜひとも乗って帰れという。
そこまで言うのならということでネットで予約してみた。
考えてみたら特急列車にはかなり乗っている。
旅行か出張か。目的はそれぞれなれど、どんな車両が入線してくるかは楽しみではある。
そんな旅の特急についていくつか書いてみたい。
①特急あずさ
歌謡曲「あずさ2号」で有名な特急。関東圏に住んでいて登山をやる人は必ず使う。と言うのも中央本線はあまりに長い上に本数も1時間に1本くらいしかないからだ。
乗り心地はわりと好きである。特にスーパーあずさはシートの間隔がわりと広い。松本駅で駅弁を買って乗り込むのは下山後の楽しみだった。
惜しむらくは最近、全席指定になったこと。松本駅からなら自由席で必ず座れたのが、繁忙期には指定を買う必要が出た。しかもかなり割安だった回数券も廃止。回数券は指定席にも使えたし、松本-新宿間で買っておけば茅野からでも当日買うより安かったんだけどなあ。
それはともかく山帰りの充実感と倦怠感の入り混じった思い出とともに乗り込む好きな特急である。
②北海道の特急たち
2020年、2021年と連続で北海道を旅した。
2020年は旭川から稚内に行き、そこから利尻島に渡った。2021年は大雪山を下りて上川から北見まで。旅の高揚感も相まって楽しい列車旅だった。
乗り心地はまあまあ。車両が古そうなのでシートの間隔は少々狭いし座り心地も固い。ちょっとウトウトするには今ひとつだが、旭川から稚内は牧場や鬱蒼とした森、湿地など見どころが多いし、北見方面もキタキツネかヒグマが見れるかもしれない。寝ている場合ではないのだ。
③近鉄特急ひのとり
さて、冒頭に出した"ひのとり"について。
近鉄特急にはビスタ―カーというオレンジの車両、名古屋と大阪難波を結ぶアーバンライナー、伊勢志摩に行く伊勢志摩ライナーなどバリエーションが豊富にある。JRと闘う関西の私鉄として特急というのは譲れないフラッグシップなのだ。
私の感想としては、なかなか快適ながら、フットレストはいらないかな。後ろの子どもがガンガン蹴とばしてうるさかったし。
それとデッキをあれだけ広げるなら座席をもっとゆったり作るか、トイレを増やしてほしい。
ちょっとした文句を書いたけど、旅の高揚感を生み出してくれる特急列車はたまにしか乗らない分、旅の一つの楽しみでもあるのだ。