クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

盛岡観光するならば

岩手山登山の続き。岩手山から下山したわれわれは偶然来た盛岡駅行きのバスに飛び乗ることができた。午前中は10時台に1本。次のバスは14時40分ということだったので、本当に奇跡的タイミングだった。

さて、ちょうど正午に駅に着き、腹が減ったのでトンカツを食べ、ホテルに荷物を置き、盛岡で何をしようということになった。

そこで頼るのはやはりインターネット。北上川沿いに下ると鉈屋町というところに古い町家があるらしい。

詳しいことはわからないのだけど、もりおか町家物語館というのがあってなかなか面白い。何があるというわけではないけど、古い町家で中を見学することができる。

順番が前後したけど、あと御蔵下町資料館というところにも行った。ボランティアの方が熱心に盛岡について語ってくれた。盛岡は南部氏の拠点で、江戸時代は東廻り航路の起点となる。盛岡から川を下って石巻に物資が送られ、江戸に回された。それによって盛岡の豪商が栄え、今日の発展につながったという。

ところが戊辰戦争では奥州越列藩同盟に入ったことで、賊軍の汚名を着ることとなり、いろいろ苦労した末、5名もの総理大臣を輩出することとなった。郷土愛のやや薄いわれわれには少し羨ましい熱を感じる。

さて、大慈寺には総理大臣原敬の墓がある。東京駅で暗殺されるという最期を遂げたわけだが、死んで叙勲などは受けないという遺書があったらしい。盛岡の英雄となっている。

さて、最後に町家の近くには「あさ開」という醸造所があり、直売所で「熟麗」という銘柄の吟醸酒を買った。久しぶりにこれが当たりで、旅行先で飲んだ中では過去一番だったかもしれない。

とりとめのない盛岡紹介だったが、よければお試しあれ。