クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

水根沢遡行と鷹ノ巣山登山①

週末は暑いので久しぶりの沢登りに行って来た。

場所は奥多摩の水根沢というところで、沢登りではゴルジュ入門編とされる。ゴルジュとは何かというと、「喉」を表すフランス語で沢用語では狭い滝の落ち口を指す。狭いので基本は正面突破するしかないというところになる。

水根沢には2020年に相方と訪れ、ろくに挑めないまま敗退となった。雨で増水していたのもあるし、相方のフィジカルでは難しかったのもある。この時はロープに絡まって滝に打たれるというおまけまで付いた。

というわけで3年ぶりの挑戦である。

前日は雨も降っていないし、どうかなと思ったら水量はそこそこ。ただ、気温が高いせいか水は冷たくない。

1つ目の滝は何事もなくクリア。

どうも沢の上部を歩いている人たちがいるみたい。沢登りという恰好ではないのだが、何をしているのだろう。

そんなことを考えていたら、上から落石が落ちてきた。ドボンと水音が鳴り、小石がヘルメットに直撃した。

おいおいである。

 

その直後、越えられない滝が出てきて私も高巻きすることにした。

こういう時に正面突破できる実力がほしい。沢レベルは初心者以下だ。

高巻きとは水線上を突破できない時に脇の斜面を上がって迂回すること。ただ、沢の斜面は崩れやすいので要注意だ。

斜面を30m以上上がって再び水際に下りる。そこから水根沢のゴルジュが見えた。

(つづく)