クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

理想の身体の大きさについて考える

春を迎えて体力づくりをしなければと思っている。

ここで難しいのがベスト体重の作り方で、172cmで典型的な標準身長の私の理想体重は64kgくらい。しかし、そんな体重になるとおそらく山で30分も歩けばへばってしまうだろう。

今は54kgぐらいで、筋力量はおそらく標準以下だが、体重も大幅に平均を下回るので、並みの人よりは動ける自信がある。ただ、登山やランニング、クライミングみたいな自重との勝負となるスポーツ以外に向かないのが悩みの種だ。

 

ジェフリー・ウェスト『スケール:生命、都市、経済をめぐる普遍的法則』を読む。

生命体を含む万物の大きさには理由がある。それを「べき乗則」という形で紐解いたのが本書だ。

べき乗則」って何だという話なのだが、要は一定の累乗した数字で、生命の場合、4分3乗でスケーリングするらしい。これでも何を言っているのかわかりにくいが、要は体重が2倍になったからと言っても、力は2倍にならず、せいぜい1.7倍くらいが限界なんだそうだ。

つまり、体重54kgの私が背負える重量が30kgだとすると、倍の108kgの人は50kgくらいがそれに対応するということだ。

この本では、その他にも生命の寿命から、生命体を離れて都市や経済についてもべき乗則から法則を導き出している。

面白いのが都市のガソリンスタンドや病院の数も人口に比例しないということで、都市は大きくなればなるほど効率化していくことが数値で測れるらしい。

 

まあ、この本についての感想はまだあるけど、このくらいで。

結論として、体重は軽い方がやはり登山向けだということが、物理学者によって証明されているようだ。

あとは自重を支える筋力を付けるのみ。その時間がなかなか取れないのが悩ましいのだ。