クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

残暑の茅ヶ岳登山と百名山

先週末は山梨にある茅ヶ岳に行って来た。

青春18切符があと1日分ある、土曜日だけ天気が安定している、暑いなどの理由による選定である。1700mくらいなので暑いには変わらなかったのだが。

茅ヶ岳は深田久弥終焉の地として知られる。

1971年に茅ヶ岳の頂上下で脳卒中のため亡くなった。つまり死ぬまで元気だったということであり、人生いろいろあったけど、幸せな亡くなり方と言えるだろう。

頂上の少し下には墓標のような石碑があり、手を合わせる方もいた。

考えてみれば『日本百名山』というのは罪作りな書籍である。

私も、さてどこに行こうかと考える時に百名山が目に付いてしまう。一つに百名山と称されると登山のためのアクセスが良くなり、マイカーなし族は行きやすい。そして、百名山はその山域で盟主としての位置にあって、なんとなく登りたくなる。

ただ、特定の道が異常に整備されてしまうというのも、百名山登山の面白みをやや減らしている気がする。

それでは茅ヶ岳はどうかと言うと、深田記念公園から登って茅ヶ岳の頂上までは2時間くらい。普通のハイキング道という感じで迷うことはない。茅ヶ岳から金ヶ岳まではやや細い道になり、岩場も少しある。迷わないよう整備されているけど、岩をくり抜いたような石門もあって面白かった。

ただ、下山して1つ大きな問題は、深田記念公園までのバスは1日2本しかなく、山も小さいので、帰りが少し遅くなってしまうこと。

ちなみに深田記念公園はベンチが少々あるくらいで、特に展望が良いわけではない。

まあ、北海道以来のリハビリ登山でした。