前回、百名山「阿寒岳」は低い方の雄阿寒岳だったと書いた。しかし、これは自宅に帰ってからわかった話で、現地では雌阿寒岳に登ったし翌日天気が荒れるなら釧路に下りちゃおうかと思っていた。
ところが翌朝目覚めると快晴。天気予報は曇り時々雨で、もう訳が分からない。現地の人によると阿寒湖周辺は天気の境目になるところで、予報が当たらないことが多いらしい。
とりあえず釧路への下山は中止して、せっかくなので雄阿寒岳に登ることとした。
慌てて準備し、途中のコンビニでおにぎりを買って登山口を目指す。
ちなみに雄阿寒岳の登山口は阿寒湖のバス停から3km以上離れている。雌阿寒岳の登山口も林道を5km歩くので、とにかく北海道の山旅はアプローチが長い。
雄阿寒岳は雌阿寒岳と違って湖の脇に立つ独立峰という感じなのだが、舗装道路を歩き、湖の縁を回って、坂を直登。低い灌木帯に入ると坂はなだらかになってと、意外に変化が大きい。てっきり直登のみかと思った。
八合目という表示のある観測所跡からは昨日登った雌阿寒岳と阿寒富士が見えた。
とはいえ、この日の予報は雨で、雲と霧が交互に訪れるやや不安定な天気。雌阿寒岳も阿寒湖も雲がかかったり晴れたりを繰り返していて、1000m以上は晴れだが、その下は雲という具合だった。
八合目から一旦下って再び登って頂上へ。
ちなみに、雄阿寒岳の「〇合目」というのはまったく当てにならない。四合目で半分以上、五合目で8割という具合なので、五合目から頂上は異様に刻み方が細かい。
そして雲の上に出たので暑い暑い。
頂上でおにぎり食べると太陽で活性化した虫にたかられる。
下るとさらに気温は増し、舗装道路に出ると日影もない。
這う這うの体で、相方は「でんすけスイカバー」、私はサイダーを求めてコンビニを目指した。