クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

生きたお金の使い方

小山薫堂『妄想浪費』を読んでいる。

薫堂さんの話は土曜日にラジオで聞くのだけど、お金の使い方が素敵だなと思う。というか私はケチが身について取れないのか、あんな風に周囲の人にお金をどかどか使えない。

例を挙げると会社の社員が誕生日の日には必ず凝ったサプライズを仕掛けるのだという。寸劇をしたり、世界に一つのオリジナルの品を造ったり、とにかくお金も時間もふんだんに使っている。

あるいは初対面の人に食事を奢ったりなんて普通できませんよ。

しかし、そのことで本が書けるのだから、間違いなく生きたお金の使い方だと言える。

妄想浪費

それじゃあお前はどうなんだと言われると苦しい。

正直、プレゼントは苦手だ。自分がそれほど物欲というか物を集める習慣がないので、「こんなものあげても邪魔になるかな」とか考えてしまってダメ。サプライズもせいぜい、相方にケーキを買って帰るくらい。

何にお金を使っているかと言えば、山に行く、旅行をする、山道具を買う。

山道具も、物欲というより「これ使ってどこに行こう」という想像がワクワクさせるという意味合いだ。そう考えると私は経験にお金を費やしたいという欲が大きいのだろう。

うーむ。薫堂さんみたいに「人を喜ばせたい」という素敵な大人になり切れていない気もするけど、まーいいか。