クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

海外旅行にブラックホールダッフル

今回、カナダ旅行は飛行機の欠航などもあり、計12日間という長期に渡った。荷物は何で持って行くか迷った末、パタゴニアブラックホールダッフル60に詰め込むことにしたが、結果的にこれが大正解だった。

ちょっとカナダ旅行の番外編としてパタゴニアブラックホールダッフルをレビューしてみたい。

 

①背負える

旅行カバンの定番はスーツケースだ。一方で東京駅なんかで大型バックパックを背負った体格の立派な白人のお兄さんなんかもよく見かける。この2つには一長一短ある。

スーツケースは平らな場所なら移動しやすい。空港や駅の中なら颯爽と引くことも可能だろう。しかし、いざ外を歩くとなると凹凸に引っかかるし、階段では持ち上げる必要があるしで全然メリットがない。まあスーツケースを引く人は宿泊先までタクシーで行ける人という前提が必要となる。


機動力なら断然バックパックが有利なのだが、こちらにも問題がなくはない。大型バックパックには大概立派なウェストハーネスが付いていて、腰でも重量を支えられて便利な一方で、預け荷物にするとあのハーネスが邪魔になる。

f:id:yachanman:20191018210553j:plain

 

そこでブラックホールダッフル登場である。背負えるし邪魔になるウェストハーネスもない。

一応背負うだけでなく手提げ用の把手も上部と側面にあり、クライマーさんにはおなじみのディージーチェーンも付いている。ディージーチェーンに紐を通せば馬にも載せられる(やったことないけど)。

バスのトランクに入れても側面に把手があるので、運転手はサッと取り出してくれた。Banff Airporterのおじさん、ありがとう。

f:id:yachanman:20191025205538j:plain

 

②軽い

旅行前にスーツケースも検討してみた。RIMOWAなんかは頑丈そうでカッコよろしい。ただし重い。60lなら実に5キロもある。

このブラックホールダッフルは1.5kg未満。中身を詰めないうちから4kgの違いは大きい。一応、飛行機の預け荷物は10kgまでというのが多い。私の場合、行きは預け荷物だけで7.8kgと機内持ち込みに貴重品とカメラや本。トータルで8.5kgだろうか。スーツケースなら一応アウトだ(少々なら超過料金は取られないけど)。


ちなみに私の買ったモデルからバッグの表裏を返せば中のポケットにバッグ本体を収納できるようになった。実際にはそうやってバッグそのものを持ち歩くことはないのだけど、まあそんな機能がパタゴニアらしい。

 

悪天候に強い

 海外旅行で困るのは雨。困るのは日本でも同じようだが、ちょっと違う。日本人のように雨が降ったら傘をさす習慣は案外少ないのだ。レインウェアを着ただけで、小雨なら気にしないという人も多い。日本人ほど濡れることを忌避しない。

 

しかし、荷物はずぶ濡れになるとやはり困るわけで、かと言って傘をさすと邪魔になるしと悩むことになる。ブラックホールダッフルは完全防水ではないものの、表面はツルツルで雨は入らない。私の友達にはそのまま車のルーフに乗っける強者がいて、雨はどうなのかと気になるけど、まあ大丈夫なんだろう。

 使ってみて、まあ小雨くらいはなんてことない。もっとも今回の旅行では雨に降られることはなく、水筒の水をこぼすという人災があっただけだが。

 

④ちょうどいいサイズ

帰りの飛行機を待っていたらカナディアンと思しきお姉さんが「このバッグのサイズは何リットルあるの?」と訊いてきた。「60L」と簡単に答えると、彼女はわたしに”Thank you”と礼を言った後、横にいた彼氏に何やら強い調子で話し始めた。早口でよく分からなかったが、察するに

「このバッグで手荷物持ち込みがOKだったらしいわよ。私たち追加料金払って荷物を預けるなんてバカしたわね!」

てなことを話しているものと見受けられた。バックパックの場合、容量のわりに縦に大きいので手荷物として持ち込むには40lが限界ではないだろうか。

 

ブラックホールダッフルはかなり細かくサイズ展開されている。45、55、60、80、100、120。廃盤になったモデルもあり、全部でいくらあるか正確には知らないけど、使い方によってサイズを選ぶことができる。その中でも60Lなら手荷物検査のトレイにキレイに入る。それ以上なら預け荷物になってしまい、別料金が発生する可能性が出てしまう。実際、カナダの国内線では預け荷物は全部別料金となってしまった。

背負って歩くことを考えると60が限界だろう。ウェストハーネスが無い分肩に荷重がかかる。肩ベルトは背負いやすいようなやや半月型のシェイプになっているものの、歩き続けるのは2時間くらいが限界。

 

ちなみにガバッとあけるとこんな感じ。 ブラックホールの名称の通り、結構入る。

 f:id:yachanman:20191025203907j:plain

 

今回の旅行での最後はこんな感じ。

紙袋やらがなんとも汚らしいが、かなりのものを詰め込んでいる。

f:id:yachanman:20191031212935j:plain


内容物は以下の通り。

・長袖シャツ 3枚

・Tシャツ 1枚

・トレッキングパンツ 3枚

・ハードルシェルジャケット

・レインパンツ

・ダウンジャケット

・フリース

・下着、靴下 3組

・洗面道具ポーチ

・本 3冊(文庫本1冊、ペーパーバック2冊を現地で追加)

カップ

・その他いろいろ(行動用バックパックモンベル バーサライト15とか)

まあこれくらいをあれば、途中で洗濯しつつ何日でも旅できる。

タキシードとかドレスを入れたい人は諦めよう。


このバッグを買ってすぐに、神津島を旅行した。その時は4人用テント、寝袋、炊事道具に中華鍋を加えるという暴挙に出た。写真のテント前に鎮座しているのがその中華鍋。直径40cmくらいの中華鍋を収められることが証明できた。

f:id:yachanman:20191025210254j:plain

 

 そんなこんなで、海外旅行に行って、重荷に喘いでいる方にはオススメしておきたい。旅はアクティブに行きましょう!