昨年の北海道旅のMVPギアはモンベルのバーサライトパック15だった。
軽くてわりと頑丈。テントをベースキャンプにしての日帰り登山にちょうどよい。ただ、今回は大雪山、知床と縦走がメインだったので軽量化が重要な要素だった。
今回持って行ってよかったのはこの2つ。
①パタゴニア フーディニジャケット
②モンベル マウンテンガイドパンツ
この2つについて2回にわけて書いてみたい。
①パタゴニア フーディニジャケット
これはいわゆるウィンドシェルで、防水性のないもので中途半端と言えば中途半端。私も買ったはいいものの、これまでは自転車の時かジョギングの時に羽織るくらいにしか使っていなかった。
山ではレインウェアがあるので、機能も重なるしまあいらんわというのがこれまでの扱いである。
今回、北海道旅で持って行ったのは防寒着の足しにくらいなるかなという意味合いだった。平地の平均気温が低いので、フリース1枚では心許ないし、ダウンを持って行くほどではない。化繊ダウンという手もあり、相方はそうしていたが、私の化繊ダウンはパタゴニアのナノエアで、夏使うには少々分厚い気もする。
そんなわけでバックパックの隙間に突っ込んだのがフーディニジャケットだったのだ。
最終的に持って行ったのは正解だった。
初日に入った大雪山は平地で気温37度という日で、登山口も十分暑く、風があればレインウェアよりフーディニジャケットが最適。
知床に入ると山中は凍えるほどの寒さになったが、ベースレイヤー、フリース、フーディニジャケット、レインウェアを重ねて何とか乗り切れた。早朝はテントが凍るほどの寒さだった。
フーディニジャケットとレインウェアを重ねても意味がないのではないかという意見もあろうけど、テントの外での食事ではこのわずかな違いが大きい。もっとも寒いには違いないので、食べたらそそくさとテントに入って寝袋にくるまったけど。
加えて、この手のウィンドシェルの最大のメリットは小さくて軽いことだ。今回はグレゴリーのトリコニ60を背負って行ったが、外ポケットの隙間に潜り込ませた。これならバックパックのメイン部分を開けなくてもすぐに着ることができる。
羅臼岳登頂時は行動中も意外と寒かったので、ベースレイヤーに羽織るとちょうどよかったし、藪を漕ぐときも表面がツルツルなのであまり引っかからず快適だった。
麓でも羽織るのにちょうどいいので、夜の散歩の時も常に着ていた。
山では少々寒い思いをしたが、今回のMVPギア候補。他のものも次で紹介したい。