五名山の4つ目を考えつつ、またしても山道具(物欲)、カメラについてのお話。
今、新しいカメラの購入を考えている。
考えていると言ってもたかが知れていて、現在登山で使っているのはCANON EOS Kiss X4とOlympus TOUGH。EOS Kissは使い勝手の良いパパ・ママカメラとして有名。子どもができたら一家に一台という商品である。
ちなみに上に写っている黒いカバーはユニクロのフリースを切って自作したもの。防水性は全くないものの、登山口までの保護に活躍している。
そんなKiss X4をもう10年くらい使っての感想。
①壊れない
夏は北アルプス・大キレット縦走で岩にぶつけまくり、厳冬期も剥き身のまま甲斐駒ヶ岳に登り、カメラとしてみればこれ以上劣悪な条件はないという環境にいながら壊れていない。防塵防滴ではないのに小雨でも使ったりした。
今やレンズの縁は欠け、ファインダーの周りのゴムは取れかけ、底部のラバーも外れかかっている。がっ、壊れていない。
日本メーカーは本当に優秀だ。
②軽い
大抵たすき掛けにしてぶらぶらさせている。重いとそうはいかない。
今のKissは400gくらいしかなく、オートフォーカスを使えば片手での撮影可。そのオートフォーカスがバカになりかけているので買い替えを検討しているのだが、なかなかスペックに満足できるものがない。
中級機になると、金属製で1kgくらい。どれもこれも重そうで、首から下げると考えるだけで肩が凝りそうなのだ。
③そこそこ撮れる
今やスマートフォンでもかなりの写真が撮れる。明るいところではむしろきれいだ。
それでも弱点はなくはない。暗いと映らないので、日の出のふんわりとした明るさが撮れないなどある。山の写真において日の出、日の入りが上手に撮れないのはカメラの魅力として半減してしまう。
一眼レフの良いところはレンズが大きく、光をよく拾うことだろう。シャッタースピードを長くすれば、流水もポスターにあるようにきれいに撮れる。もっとも三脚なしではブレブレになるのだが(重いので三脚を持って山にほぼ行かない)。
EOS Kiss X4に関して言えば、星空撮影が苦手である。
ミニ三脚を使い、シャッタースピードを遅くし、いろいろやったけど、北極星を中心に円を描く光などできなかった。星にうまくピントが合わないのだ。何度かテントの前で熱心にやってみて、一向にうまく撮れないのに嫌気がさして、最近は挑戦していない。
そうは言っても不満はそれくらいか。
EOS Kissを絶賛し過ぎると、次のカメラを選べなくなってきた。どうしよう。