クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

OLYMPUS Toughくらいのタフさは必要か?〜登山カメラについての考察②

世の中、何をするにもまずは検索である。その流れに内心反発を覚えつつもポチッとしてしまう。

ノンフィクション作家の高野秀行さんも、まずは「日本 ソマリ人」とかで検索して在日ソマリ人を見つけたというから、最近は甘えてGoogle先生に頼りっきりだ。

 

さて、「登山 カメラ」と検索してみた。

登山、荷物が重い、雨風に晒される、頑丈で軽い方がいいという図式が成り立つのか、防水コンデジが出てくる。

そりゃそうだろうな。沢では一眼レフやスマホは使えないし。

 

私も持っている。OLYMPUS Tough TG-830。

さて6年使っての現状分析。

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①やっぱり壊れない

もう、沢で落とし(ヒモ付けてるからなくさなかったけど)、岩にぶつけ、雪山にも連れて行った。

壊れなかったからtoughである。しかし、今年は八ヶ岳から帰って、データを移そうとSDカードを抜いたら、データが飛んでしまい、悲しい思いをした。

中にいるSDの方が危うい。

 

②そこそこ撮れる

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八ヶ岳・赤岳展望荘から富士山を望む、マイナス10度くらいかな


写りは暗いのにはちょっと弱いけど、まあこれくらいなら撮れる。

ある程度明るくて、遠景なら何も問題ない。壊れる心配をしない分楽である。

 

③操作は手間いらず

最近はスマートフォンでもかなり撮れるが、落とす可能性と、寒いときのシャッター操作に難点があり、雪山では使いづらい。iPhoneは音量の+ボタンがシャッターになっているが、やはりグローブを着けて操作しにくいし、素手で画面タッチも寒いときは嫌だ。

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手袋がぶっ飛んだ直前の自分の写真

 

以前、12月の西穂高岳で写真を頼まれ、スマートフォンを渡された時、グローブを外して写真を撮った直後にグローブが風で飛んだことがある。飛んだのは防寒テムレスで、金銭的な被害は大きくなかったものの、他人に撮ってもらう時に「iPhoneはないよな」と思った。

確か相方と初めて出会った10月の甲斐駒ヶ岳頂上では、見知らぬ者同士が写真を撮りあっていたのだが、1人が預かったスマートフォンを落としてしまったらしく、非常に不穏な空気が流れていた。まあ頼むからには壊れやすいものはいかんね。

そんなわけで、スマートフォンをメインカメラにするにはまだまだ勇気と財力がいる気がする。

 

困ったことに、今所有している。CANON EOS Kiss X4もこのTG-830もあまりに丈夫で、新しいカメラにどのくらいのタフさを要求していいのやらわからない。

混迷を深めながら先週末ヤマダ電機に行ってみた。