早くも1年の4分の1が終わってしまった。
1年が早いと言い始めたらすでに歳かもしれない。考えてみれば5歳なら1年は人生の5分の1で、30なら30分の1、50なら50分の1なのだから、当然と言えば当然。
でも、1つでも多く今年はこれをやったというものがほしい。
十代の時に興味のなかったカメラに興味を持ち出したのは、「これをやった」という証がほしかったのかもしれない。
それはともかく去年CONON EOS Kiss X10を買った。
それからあまり撮ることもなく過ごしていたのだが、ここのところ日帰りで出かけて使ってみたので撮り味を書いておきたい。
①オートフォーカスが素晴らしい
X4を使っていた時は基本的にプログラムオートでマニュアルフォーカスにしていた。オートフォーカスのピントがなかなか合わず、特に暗い時はどうしようもないものが撮れたりしていたのだ。
ところがX10はほとんどコンデジかスマートフォンなみにピントがすぐ合うし、ブレもない。ここ10年の進歩はすごいものだと感心した。
②ボタンはやっぱり小さい
起動スイッチは懸念した通り小さかった。今回、会津駒ヶ岳や白毛門登山ではほとんど風もなく、薄手の手袋でパチパチ撮れたのだが、厚手では起動スイッチを入れるのが難しいだろう。X10の起動スイッチはOFF、ON、動画が連続しており、とっさに操作すると動画モードに入ってしまう。これもパパっと操作したいときはマイナスだ。
さらにISOボタンも小さいので、こちらは素手でないと押しにくい。
小さくて軽くて高性能だが、アウトドアはあまり視野に入っていない気がした。
③電池はかなり持つ
EOS KissシリーズはX5から液晶画面が動くようになった。X10は使わない時に反転して画面を表示しないようにできる。そのせいか電池はかなり持つ。
X4では起動すれば必ず液晶がつくし、マニュアルモードで液晶を眺めつつ撮っているとたちまち電池が減っていった。X10はオートが充実しているので、画面を見ずに撮ってもまずまずのものが撮れているので、私もほとんど画面を反転して(見えないようにして)撮っていた。
ちょっと撮る、操作する愉しみは減った気もするが。
とりあえず使ってみての第1弾の感想。
今は自動車、カメラ、オーディオ界というオジサン好きな業界が不景気だ。世の趨勢とはいえ、一刻一刻を楽しむバーチャルではなく実存を遊ばないと生きている意味すら薄れてしまう気がするのだが。
私はただ生きている証をカメラに収めたいのかもしれない。