クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

勝手にフライ選手権①〜コロッケ・アジフライ

ここのところ家に人を招くことが増えている。

外食が大っぴらにしにくいのと家でやれば安く済むという事情によるが、来訪者のお口に合うかわからない手料理を披露している。これまでハンバーグ、餃子、天ぷらを供した。焼き物、揚げ物は少人数ではやりにくいので、ここぞとばかりにやっている。

また週末に友人を招こうと思っているので、今からフライでもやろうと考えている。果たして何がいいだろうか。

そこで、今回は唐突にフライ選手権をやろうと思う。

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北海道旅のアジフライ

 エントリーNo.1 コロッケ

コロッケの歴史を紐解けば、それだけで一記事書けてしまいそう。

コロッケが作られたのは明治時代で、フランス料理のクロケットを模したとされる。クロケットはクリームコロッケみたいなもので、いわば「クリームなしのクリームコロッケ」が初代コロッケとなったようだ。

コロッケのレシピが大衆向けに公開されたのは1895年。日清戦争の後の下関条約の年。

大正時代には「コロッケの唄」が流行し、富裕層から一般層に広がっていく。コロッケ・ビフテキ・トンカツが三大洋食と呼ばれたらしい。ただし、手間のかかるコロッケが売価では一番高く、まだまだ大衆食ではなかった。

ビフテキより高いとは驚きである。

 

コロッケの価格が下がるのは戦後、1950年代に学校給食で冷凍コロッケが導入され、さらに1980年代に外食向け、1990年代には内食の惣菜として需要が伸びたことによる。

コロッケが1個100円未満で売られるようになったのはここ30年くらいらしい。

*1

 

とにかく満足度ではフライ界一である。

日帰りハイキングなんかで「コロッケあるよ」なんて言われると、それだけで好感度が「揚げ揚げ」となる。

私は身体を動かしているときは炭水化物を、終わってからはタンパク質を摂りたい。登山中にコロッケがあると嬉しいのだが、潰れやすいし、冬は凍るので断念している。山じゃレンジもないし。

暖かくなったら中華鍋担いで山でコロッケパーティーをしたら楽しいだろうか。

 

エントリーNo.2 アジフライ

コロッケ協会に対抗して「アジフライ協会」とかあるのかと思ったらなかった。その代わりに長崎県松浦市が「アジフライの聖地」として売り出している。

当地はアジの漁獲量が日本一らしい。戦国時代の松浦水軍くらいしか知らなかったが、意外とやる。そう思っていたら、アジフライの売り出しは2018年に町おこしとして始まったもののようだ。

アジフライについて語られることは少ないのでいい着眼点かもしれない。

 

アジフライについての蘊蓄はほぼなくて、いかにも日本的なフライだなぁという印象だ。

アジは6月から秋ごろが旬と言われるが、1年中獲れる魚らしい。スーパーのフライコーナーから年中消えないのはかなり不思議だった。近海魚なので輸入は少ないだろうし。

去年カナダから帰った後に最も食べたくなったのはアジフライ。青魚のフライは北アメリカではほとんど食べられない。日本にいて良かったという食べ物の一つである。

コロッケが登山中ならアジフライは下山して家で食べるのが私流の愉しみとなっている。

 

まずはコロッケとアジフライと思ったら、たった2つで結構な量になった。

第2弾はカキフライとトンカツにしようと思う。

 

*1:以上、一般社団法人日本コロッケ協会HPより