クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

登山とラーメンと私~③カップヌードルの力

今年はコロナの影響でインスタントラーメンがずいぶん売れたらしい。日清食品明星食品なんかはかなり売上を伸ばしている。

私も在宅勤務の昼食に時々食べた。簡単なのと考える手間がないし失敗しない。具を足せばそれなりに栄養が取れるのがいい。

登山で食べるにはどうしても「具なし」となることが多い。

夏に生の食品は不可。冬は重い。

その中で「具あり」の有難さを感じるのがカップヌードルリフィルである。

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百花繚乱カップヌードル リフィル

カップヌードルリフィル

 カップヌードルリフィルは日清食品カップラーメンの詰め替え用である。簡単に言えばカップなしカップラーメン。

カップラーメンには「申し訳程度」かもしれないが、乾燥肉、乾燥卵、乾燥ナルトなんかが入っていて、時々食べるのにありがたい。

しかもケースが固いので、他の袋麺のようにバックパックの中で粉々にならない。究極の登山向けラーメンの呼び声も高く、登山用品店では必ず売っている。

 

ただ、山で食べるのに問題がないでもない。

カロリーはそれなりだけど、もう少し量が欲しいんだな。現段階でかなりコンパクトなのだから、3割増しくらいのサイズで売ってほしい。500kcalくらいあると冬山の朝食にちょうどいいのだが。

麺が細くてすぐ茹であがるので、朝に湯を沸かせばすぐ食べられる一方で数時間動き続けるのにはカロリーが低い。私の場合は結局、行動食をさらに食べてからテントを出る。

下界ではこの量でも十分と思うのだから、メーカーとしては微妙なところだが、山屋専用に大きめサイズとか売ってくれたらもっと買うのに。

 

あと最近はなかなか売っていないというのが最大の問題である。

以前は西友とかにもあったのが、山道具店くらいでしか見かけない上に高い。袋麺が5食で300円ちょっとなのに対してカップヌードルリフィルは1つ120円くらいしたりする。ほとんどカップありカップヌードルと変わらないくらいで、リフィルの意味があるのかと疑問に思ったりする。

まあカップは荷物の多いときは邪魔になるからリフィルでいいのだけど。

 

文句を言いつつもロングセラーの味はなかなか。

学生時代に出会った「日本一周チャリダー」のお兄さんは

「全国でいろいろ美味いもの食べたけど、一番美味いのはカップヌードル

と言っていた。

ただの舌バカなどと言ってはならない。全世界に通用する味なのである。