クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

初秋の石尾根縦走〜鴨沢、雲取山、鷹ノ巣山、奥多摩駅

台風一過の週末にどこか走りたくなって、前から気になっていた石尾根縦走に出かけた。

気になる理由は大したことではなくて、角幡唯介さんが千日回峰行の真似事をする前に奥多摩駅から雲取山の日帰り登山をしたということから。これでは何のことやらわからない。角幡さんは、NHKの「達人×達人」という番組で大阿闍梨・塩沼亮潤さんとの対談が組まれ、塩沼さんが成し遂げた千日回峰行のコースを1回だけ歩くこととなった。その際に探検家としての意地を見せるべく体力強化に使ったのがこのコースだったというわけございます。

なんとも長い前置き。

 

さて、今回奥多摩駅からの往復は探検家ではない私には辛過ぎるので、奥多摩駅から雲取山登山口にあたる鴨沢までをバス。そこから雲取山を目指し、そこから石尾根縦走ということにした。

鴨沢に6:40。トイレで用を足して6:44頃スタート。雲取山までは標高差以上に距離がある。なだらかな巻き道が多いのが特徴だ。

行きは七ツ石山を経由せずに巻き道を使って頂上を目指し、9:13に雲取山山頂へ。ちょうど2時間半くらい。

青空と富士山が見える。

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雲取山手前の稜線から見える富士山

雲取山を下って、今度は七ツ石山に登り返し石尾根から鷹ノ巣山を目指す。踏み跡明瞭で、なだらか。ただ、高丸山だけはなぜか急傾斜で、道なのかただの斜面なのかわかりにくかった。

基本は樹林帯の緩やかな道が続いている。人は緊急事態宣言明けということでところどころにいた。おそらく奥多摩湖から各々目的の山に登っているのだろう。

鷹ノ巣山の山頂では2人の登山者がカップラーメンを啜っていた。

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道はこんな感じで走りやすい(歩きやすい)ところが多い

鷹ノ巣山からは奥多摩駅に向かって下る。途中、何ヶ所かの登り返しがあるものの、基本は緩やかに下っていく。なるほど長いけどトレーニングにはちょうどいい。

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紅葉はごく一部

紅葉はまだなので、10月後半くらいに来るのもいいかもしれない。ただ、こんなに慌ただしいと草木を愛でる暇もない。

最後の六ツ石山からの下りは粘土質でぬかるんだところが多くて注意が必要。危なくはないが、転ぶと泥だらけになる。きゃーきゃー言っている女性たちがいて、私も転びかけて叫びそうになったが、こうなると逆に叫べなかった。

結局、13:40頃に奥多摩駅に到着。歩行時間7時間ほどでいいトレーニングになった。