クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

理想の社会人と理想の遊び

今、会社の人事が採用面接をしているようだ。

「今から採用面接を受けてもらいます」と言われても採用される自信がない。さらに「あなたにとって理想の社会人像は?」などと訊かれたらどうしようという感じがする。

自分が理想の社会人になっている自信がないのだ。

 

理想の社会人像を思い浮かべてみると、平日はバリバリ働いて、週末もバリバリ遊ぶというイメージだった。

会社にとってはバリバリ働いてもらいたいけど、別にバリバリ遊んでほしくないだろう。うっかり休日出勤も頼めないし。

特に私は就職氷河期の末端、まだまだお寒い時期にやっとこら就職しているだけに、「まあええ具合に(適当に)働きます」とは言えなかった。

結局、命じられれば休日出勤も残業もする。バリバリは働かされ、バリバリは遊べない。数年もすれば有休はフルに貯まって、退職の時まで使えない。

 

f:id:yachanman:20210324174440j:plain

 

そんななかワークライフバランスという言葉が出てきた。

バリバリ遊べということかと思えばさにあらず。ほどほどに働いてほどほどに遊び、とにかく70歳くらいまで働けということだ。そして良き市民、納税者たれというわけである。

それではみんなそんなに働きたいかと言えばそうでもない。定年再雇用の人などは「家にいてもやることがないし、金になるから仕事を続ける」という人もいる。20代くらいから60歳くらいまで働き続けていると遊び方を忘れてしまうのかもしれない。

恐ろしい話である。

日本人全体が滅私奉公、誰かのために生きるという考えに馴染み過ぎて、自分のために生きることを忘れてしまったのではないかと思う。

我が弟は

「20代を自分の為だけに仕えたのがよかった」

と語っていたが、蓋し名言だと思う。今の時代に自分の為だけに時間を使えたと言える人がどれだけいるだろうか。

理想の社会人とは自分の為に上手に時間を使える人なのではないかと最近思ったりしている。

 

そういうわけで、今週末は久しぶりの登山。バリバリ遊んできたい。