クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

もしも遺産が入ったら

ネット記事で「紀州ドンファン」がまた話題になっていた。

ゴシップ記事はまったく見ないので、詳細は不明なのだが3年前に怪死した資産家の元妻が逮捕されたとか。

遺産目当てに殺害した疑いというなら非常にわかりやすい。

 

しかし、私が興味を持つのは遺産をもらって一体何に使うのかということだ。

大前研一さんが言うところの「低欲望社会」に入っている日本で、金がある日入ったらどんな風に使うのか。豪邸を買うのか、店中の服を買うのか、クルージング、ホームパーティー

どうも金を使うのも疲れそうだ。

豪邸を買うと、隅々まで歩き回らないといけない。「あっ、リビングにスマートフォン忘れた」などとなって何百メートルも歩くとなると煩わしい。服が何着もあるとその日の服装選びに困る。クルージングもホームパーティーもたまにやるから楽しいのであって、常日頃やるものではない。

粋な金の使い方というものがあれば聞いてみたい。

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以前、宝くじに当たったらという記事を書いた。

yachanman.hatenablog.com

宝くじはある種の自助努力。自分が買ったから当たったという因果関係がある。それが遺産となると完全なる他力本願。こういうものが手に入るとどうなるのだろう。

まずは働かなくていいということになる。

しかし、どうだろう。働かないプレミア度というのは昔より落ちているのではないだろうか。働いて一財産を築いた人は大抵は再び働きだす。

働いている方が幸せか、辞めた方が幸せか。これは永遠のテーマなのだが、働いている時は辞めたくなり、辞めたら働きたくなるのかもしれない。

所詮、隣の芝は常に青いのだ。

 

 ここのところ仕事が忙しくて食も進まなくなっている。

これまで食への執念を書き連ねておいてなんだが、忙しくなればなるほど食も物欲も減る。そして収入は増えるのに金を使うことがなくなる。暇になればおおよそ逆のことが起きる。

坂本九の歌「九ちゃん音頭に」に「金があるときゃ暇がない、暇があるときゃ金がない」とあるがまさにその通り。

ある日ふと多額の遺産が入ったら私はどうするだろう。