クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

会津の不思議な駒ちゃんに会って来る〜会津駒ヶ岳山行

駒ヶ岳と名のつく山は日本全国にたくさんある。どのくらいたくさんかと言うとわからない。Wikipediaによると20ほどあるらしい。

北海道から新潟あたりまで十数個あるらしい。深田久弥日本百名山』でも、由来は馬の形をした残雪や山が馬に似ているということから付いたとされるがよくわからない。

のっけからわからないを連発したが、不思議な魅力を持つ山である。

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今回は金曜発、道の駅で寝て、早朝日帰りを目指す。檜枝岐村というところが登山口で、深田久弥によるとかつては日本一の山奥村だったらしい。

気温は明け方で0度前後。それほど寒くないが、雪深い地域で、登山口から雪道が始まる。足跡を辿るが、油断するとずぼりと沈み込む。凍ってはないので、クランポンは終始使わなかった。

登山口からは急登が始まる。久しぶりの登山なので疲れる。夜も寒くてほとんど寝ていない。

今回は3人での登山。7年前に南アルプス赤石岳で出会った友人(女性)と山の会の友達。聞けば私たちが出会った翌日の帰りのバスで隣同士だった者同士だという。その人は一人で聖岳に登っていたらしい。同じ日、同じエリアの山をうろうろしていたことになる。

友人はその人に誘われて山の会に入り、昨年会の人と結婚したのだから世の中わからない。

 

会津駒ヶ岳はなだらかな山容だった。

同じ駒ヶ岳でも甲斐駒ヶ岳なんかはどっしりと、四角いピークを持っていて、大好き山なのだが、会津駒ヶ岳はどこがピークかわからないくらいのっぺりしている。

樹林帯を抜けると燧ケ岳がとんがった白いピークを空に突き上げ、奥に至仏山のなだらか山容が見えた。尾瀬の周辺の山はそれほど高くないが、どれも個性的だ。

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今回、私も友人も互いに相方とは別行動で来ている。

同じ時、同じ場所にいた者同士で集まり、同じところに住む相方は別の山に。不思議な山、不思議な山行である。

 

今回はほぼ無風。動くと暑いくらいで、ほとんどシャツ1枚で行動した。

トラブルも寝れなかった以外はほとんどなく、檜枝岐で温泉に入り、那須で夕食を食べて帰った。

帰り道、相方に連絡すると向こうはトラブルに遭ったという。友人も相方が山でトラブルとのこと。笑い話のレベルだったが、すべて不思議な縁に結ばれた山行となった。