旅行が好きだ。時に理由はなく、「そぞろ神」に憑かれてふらりと出かけたくなる。
旅行ばかり行くと金がかかるイメージがあるかもしれないが、私は単に移動が好きなので、金はかからない方がいい。なんなら徒歩も結構好きだ。
そのくせ、日本地図を眺めると結構行っていない都道府県があることに気が付いた。なぜ行っていないのかつらつら考えてみた。
①秋田県
4年ほど前に岩手県の一関から栗駒山に登った。9月、山の紅葉である。
その翌日は少し奥にある高松岳という山に登ったが、そこは秋田県だった。下山して麓で温泉に入り、再び一関に戻って新幹線で帰った。
文字通り、秋田県に足を踏み入れただけ。秋田に何があるのか。「なまはげ」も「きりたんぽ」とか何も堪能していないので、ちょっといった感じがしない。
青森と山形は何回も行っているので、なぜか足の向かない県である。
②島根県
大学時代に関西から京都府由良を経て兵庫県の城崎に自転車で行った。
この時の最終目的地は出雲大社。のはずだったが、3月の冷たい北風に負けて、城崎温泉に入ったらすぐに南下して姫路に出てしまった。
なんでも島根県の江津は公共交通機関で最も行きづらい街らしい。空港もあるけれど、便数も限られる。新幹線もないし、出張で行くこともない。
今地図で見たけれど、わりと広いのに知っている街は松江、境、出雲、江津(遠いことで知っただけ)だけだ。高い山でもあればと思うが、中国最高峰の大山は鳥取。
やはり島根に行く目的がない。
では、私にとってまったくの未踏かというと広島に住んでいた時に恐羅漢山に登ったことがあった。この山は県境にあるので、おそらく島根県を少しだけ踏んだはずだ。
しかしながら、日本海側には下りなかったので、いまだに出雲大社以外に何があるか知らない。
③沖縄県
いつか行こうと思っていたら行っていないのが沖縄。コロナ騒動の中で、「来るな来るな」と言うので、去年もついに行かず。
行くなら西表島とか波照間島とかの離島に行きたい。ついでにトレッキングもしたい。
我が両親の新婚旅行は沖縄だったらしい。なんと船でえっちらおっちら行った。
当時の離島は全くと言っていいほど観光化されておらず、民宿に泊まったら土木工事のオジサンたちが泊っていて、まったく新婚気分ではなかったらしい。
しかし、西表島でマングローブを眺め、まだ本土では自由化されていない牛肉をしこたま食べて帰ったという。
沖縄は島なので「ついで」に行くことがない。ただ、行くとなったらそれほど気合を入れずに、沖縄の「島タイム」を満喫したいと思っている。