クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

家の値段と旅の値段

会社の後輩が家を買おうとしている。

最寄りは地方都市の中心駅で、そこから徒歩30分。徒歩では少し遠いので基本は駅までバスを使うという。

比較的新しい住宅地で日当たり良好。

そしてお値段だが、今のところ土地だけで2000万円だという。

ほう、それはそれは。

 

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私にとっての家(テント)

星の数ほどという表現があるが、実際の星の数は銀河系に2000億ほどあるらしい。まず勘定できる数ではない。これが肉眼で見えるくらいの数となると4300個くらいになるらしい。

これが1万円札だったらと、家の価格とちょうど釣り合うことになる。いわば星の数ほどの1万円札、いや一萬円札が必要となるのだ。

私の「家」、普段は賃貸なので所有している家はテントとなるのだが、こちらは高いと言っても3万円か4万円。その1000倍。それに見合うだけの価値があるのだろうか。

 

私の先祖は商人だったらしい。

商人といっても薬の卸売のようなものだったらしい。富山にルーツがありそうなので、ひょっとしたら富山の行商薬売りだった可能性もある。日々旅をしながら薬を売り歩く。家を構え、土地を耕す暮らす日本人の大半とは違う生き方。

その意味で私には家を持ちたい、定住したいという意識が希薄なのかもしれない。

今でも私の人生は旅の途上である。