クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

都道府県魅力度ランキングの下位の魅力を探る②

45位 埼玉県 二子山

池袋演芸場三遊亭円丈の「悲しみは埼玉に向けて」を聞いたことがある。田舎出身者からすれば埼玉だって十分都会なのだが、東京に憧れながら都内に住めないという哀愁が埼玉なのだそうだ。

そうは言っても埼玉には魅力的なところがいっぱいある、と書きたいところだけど、関西出身の私にはなかなか思いつかない。江戸時代は江戸・日本橋から日光を目指すと埼玉に六宿あるそうだが、石碑が残るくらいらしい。歴史がないのがなんともビハインドである。

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二子山の岩稜

そうなると自然。秩父はセメントのイメージが強いが、このあたりの山は低山ならが登りごたえがあっていい。クライミングで有名な二子山や百名山両神山。その他にも武甲山荒船山なんかの個性的な山があっていい。紅葉の時期は最高だったりする。

関東近辺のラフティングのメッカと言えば長瀞があり、意外と自然は豊か。難点は交通の便が悪いことか。車がないと結構厳しいところが多い。

しかし、山や川は意外といいぞ埼玉!

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ちなみに写真は那須の温泉なので無関係。

46位 佐賀県 嬉野温泉

佐賀には仕事で行ったことがある。福岡空港から博多駅で特急に乗り、鈍行に乗り換えて最寄り駅へ。あたりに広い空が広がった。

佐賀の印象はだだっ広いことである。これは北関東にも共通していて、広くて特徴がない。おまけに佐賀県は北関東より人口が少なく、少し郊外に出れば田んぼが広がる景色となる。行ってみれば長閑で嫌いではないのだが、特別楽しいわけではない。

そうなると佐賀県の名所はどこか。ここは嬉野温泉を挙げたい。

仕事で長崎の諫早に行った帰り、高速で山を越える途中に「嬉野」の看板を見た。語源はしらないけどいい名前だという印象。まさに山間の温泉町という雰囲気で行ってみたいと感じた。

原田宗典『結構大変。ハラダ九州温泉三昧の旅』で紹介されていて、別府や草津ほど派手ではないが、日本を感じられるいい温泉と紹介されていた。

温泉のためだけに遠出することない。ただ、書いているうちに妙に行きたくなっている自分がいる。

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こちらは鳳凰三山から下山中に撮った精進ヶ滝

47位 茨城県 袋田の滝

日本で名だたる滝と言えば何だろうか。落差日本一の称名の滝。日光の華厳の滝熊野那智大社のご神体、那智の滝

茨城の絶景スポットを探すと出てくるが袋田の滝。なぜここを挙げるかと言えば、夏はとうとうと豊かに水が流れ、冬は氷結し、絶景を造り出す。

勝手なことを書くけど、とにかく茨城の中で今行ってみたいのはここ。

しかし、泊まりで行くかが問題で、車のある人ならまず日帰り旅行にしてしまう。魅力あるスポットがあっても日帰りされちゃ印象も半減してしまう。

このあたりが魅力度ランキングに影響しているのだろう。


まあ茨城県知事がムキになって反論していたように余興的企画とはいえ、見ると楽しくも残酷である。

旅行好きとしては人知れぬ魅力スポットを探し当てるのも面白いので、魅力度下位のところにもせっせと出かけてみたい。