クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

個人的な登山トラブル三選

先日の北岳では少々準備が足りなかった。こういう時は何かしらトラブルが起きる。

まずテントポールのゴム紐が伸びていた。ガスストーブの調子がおかしかった。下山時に靴擦れした。

天候が良かったので特に大ごとにならなかったが、悪いときはどれも致命的なものにつながるだろう。

今回は自戒を込めてこれまで登山であったトラブルについて書いてみたい。

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北岳、肩の小屋の手前

①靴擦れ

地味だけど辛い。一番酷かったのは7年前のゴールデンウイークに登った鳳凰三山で、踵が擦れてたまらなく痛かった。硬い靴なのでソールは曲がらないのと、私の足は踵の肉が少々薄いのかもしれない。

下山して御座石温泉で風呂に入ると踵の皮がべろりと剥けた。以降、テーピングか靴擦れ防止用の絆創膏を持ち歩いている。

 

②道迷い

こんなことを書くと「山に行くな!」と叱られそうだが、よく道に迷っている。

今年の北海道・知床でも現在地がわからなくなり、よくわからない斜面を下りた。昨年の山梨・雁ヶ原摺山では途中からルートを逸れて違う尾根を下っていた。沢登りで違う沢を登って大変な藪漕ぎを強いられたこともある。屋久島でも...。

読図の問題もあるし、油断もある。大抵、それまで順調な時に起きることが多い。

とにかく現在地を逐次気にすることだと思う。

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屋久島では雪の尾根でルートを見失った

③凍傷

寒いのは苦手である。そのくせ雪山を見たくてホイホイ出かける。

末端冷え性なので、手袋には気を付けているが残雪期や初冬、冬の低山で舐めきって酷い目に遭っている。

特に注意しないといけないのが、歩きだけの場合。手足を使う登山の場合は全身の血行が良くなるので問題ない。ところが運動量が少なかったり、体調が悪いと指先が極端に冷えることがある。

先日の北岳も体調と歩きのみの登山だったせいで、指がジンジン痛くなった。痛いうちはまだよくて、感じないようになるとヤバい(らしい)。

私は軽いものを2、3度やっているうちにより凍傷に弱くなった気がする。軽い凍傷になると、下山してもしばらく感覚が全くなく、指も動きにくいので大変往生した。

 

まあ、私のトラブルなんてどれも軽い方で、人によっては滑落したり、風でテントごと飛んだりとあるだろう。

しかし、トラブルは当然ない方がいい。というか山にいかなければトラブルもない。

ただ、それでも行ってしまうのが山の不思議なところである。