クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

登山ウェアが処分できない

大掃除シーズンに差し掛かっている。

先日、山道具の棚を片付け、台所の整理に入った。それほど物欲が多い方でなくても1年経つと不思議と増えているもので、少し断捨離しなければならないかもしれない。

もっと深刻なのは登山ウェアでもう溢れかえっているこれをどうしようというのが目下の課題だ。

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買ったばかりの頃のマムートのフリース

登山ウェアというのは概ね高価である。フリースとかで1万円とかする。ファーストリテイリングの柳井さんはポーラテック素材の高価なフリースを自社で安価に作れないかと考え、ユニクロの大ヒットフリースを開発した。

登山用のウェアは高価ではあるものの、その分丈夫ではある。それに高いがゆえに捨てにくいのが難点だ。これが私の棚がなかなか整理できない原因となっている。

いくら高価でもずっと使っているとくたびれてくる。裾が擦り切れ、縫製が少しほどけ、布の染色が色あせる。

ところがほとんどの場合、衣類としての機能はさほど変わっていない。そこで、登山ウェアは第一線を退くと宅内の寝巻として使うこととなる。

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ユニクロをやめて初めて買ったホグロフスのフリース

最初は「外で着るにはみっともないから」という理由で退役させていくわけだが、元は高性能な登山ウェア。朝起きてゴミ捨てくらいには出てしまう。そのうちちょっと羽織って散歩。エスカレートして買い物。

そんな具合でまた元の現役に戻ってしまうこともしばしばである。

ある時、着替えるのも面倒なのでくたびれたフリースの上にダウンジャケットを羽織って買い物に出かけた。そして、そろそろスーツを買い替えろという相方のせっつきに応じてスーツ店に行って試着しようとしたら件のよれたフリースが出てきて、相方から怒られたりした。

怒られようとフリース君はまだ元気で私を温めてくれていたのだから仕方ない。しかし、棚からは古い登山ウェアが溢れようとしている。今年、どれとおさらばするか、これが目下の悩みなのである。