今年の振り返り、山道具編。
①浄水ボトル
今年は北海道に行くのにいろいろ準備した。
去年は利尻・礼文島と羊蹄山。北海道特有のヒグマ、キタキツネのあまりいないエリアだった。今年はTHE 北海道という大雪山と知床がメイン。ヒグマも怖いがエキノコックスも怖いので浄水ボトルを用意した。
買ったのはグレイルのUL ピュリファイヤーというモデル。二層構造になっていて、外側のボトルに水を入れ、フィルターの付いた内ボトルを押し込むと浄水されるという仕組みだ。
浄水器と言えばMSRというイメージがあったので、評判を探ると、MSRは浄水に結構時間がかかるとのこと。しかもお値段2万円超。このグレイルはモンベル直営店で1万円しなかった。
そんなわけで最重要装備として北海道の雪渓の水を飲むために購入した。
ただ、このボトルは少々コツがいる。写真の手が握っている蓋の部分を完全に閉めた状態だと、浄水された水が押し戻ろうとして力がいる上、水があふれることがある。仕組みか私のやり方のどちらかに問題があるようだが、蓋を少し開いた状態で浄水をしている。
エキノコックスの潜伏期間は数年あるそうなので、果たして効果を発揮しているかはまだわからないのだが、北海道登山には必要な装備ではある。
②ヘリノックス チェアワン
北海道登山の後は八ヶ岳の青年小屋や北岳肩の小屋でキャンプしたりと、ちょこちょこ登山に出かけた。
その中で募るのがラグジュアリー・キャンプへの思い。冷たく硬い石の上に座っていると周囲のオートキャンパーが羨ましくて仕方ない。
ただ、オートキャンプには車が必要。車は高い。そこで、文明人への第一歩として椅子を買った。
買ったのはヘリノックスのチェアワンで、この手の椅子の中では非常に座り心地がいいのが特徴となっている。
これで福島県の小野川キャンプ場に行った。「オート」の方は友人に出してもらい、代わりに料理は我々が担当する。焚火を前にチェアワンにのけぞるわけだが、焚火の火の粉が飛ぶたびに冷や冷やする。新品の椅子に穴をあけてはならぬと風下になるたびに逃げるので落ち着かない。なにせ化繊でできているので火に弱いのだ。オートキャンプ用のタープや椅子がコットン製だったりするのはこのためなのである。
オートキャンプについてはまだまだ修行が足りないと知ったキャンプだった。
考えてみると今年の山道具は買い替えがメインであまり新規に購入していない。
それと週末ごとに出かけるようなあわただしさはなく、家でまったりが多かった。しかし、まったりはこれからもできることを考えると、今はできるだけアクティブに遊んでおこうかと来年への決意を新たにしている。