クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

湯の極楽と地獄めぐり〜大分、温泉と登山の旅①

大分へ行って来た。人生初の大分である。

羽田空港8時発、10時に大分空港へ。

大分空港は大分市別府市の北、国東市にある。空港は鉄道駅と違って少ない。大分県内だから大分空港と命名されているが、地図を見ると国東半島の付け根くらいに所在しており、アクセスに難ありという典型的な空港だ。鉄道はなく、車かバスでしか行けない。

大分空港の悪口はこのくらいにして、われわれは、空港から別府までのバスに乗り込み、別府北浜というバス停で下りた。

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別府北浜から別府駅は徒歩5分ほど。

別府駅の前にはなぜか巨大なサンタクロースがいた。銅像にサンタクロースの衣装を着せたもので、どう見ても誰かの悪ノリにしか見えない。それにしても堂々としたイタズラに見える。

銅像の裏を見ると、モデルは油屋熊八という人物で別府観光の祖とされる地元の偉大な人物らしい。別府のバス会社である亀の井バスを創業し、別府市街から地獄めぐりバスを運行させ、温泉地別府の広めたとある。

ただのイタズラに見えたサンタクロースも熊八が子どもたちを楽しませるために仮装したという。果たしてコカ・コーラカラーの赤白衣装だったかどうかはわからないが、史実に基づくデコレーションだったのだ。

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さて、別府に着いたわれわれは昼食に海鮮丼を食べ、鉄輪と呼ばれる温泉地へ行くことにした。

熊八の始めた地獄めぐりである。普段、いわゆる観光地には全くと言っていいほど出向いてなかった。いつでも行けるところより、今しか行けないところに行く。これを旅の哲学にしていたのだが、そうは言ってもしょっちゅう行けるところではないのでせいぜい堪能することにしたい。