クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

別府と海鮮と海地獄と~大分、温泉と登山の旅②

今回はのんびり観光がメインのつもりなので、ぼちぼち、のんびり書いていきたい。

私の別府に対する印象は、幼稚な話になるが、「ゴジラ vs スペースゴジラ」くらい。作中に別府が出てきた。どうも城があった気がしたので調べてみたら、同映画では鹿児島から上陸して熊本を経由して別府を通り、福岡へ、九州を台風のように縦断したらしい。城はおそらく熊本城だろう。別府タワーという通天閣の兄弟分のようなタワーが登場したようだが、まったく覚えていない。

したがって、別府については何の知識もない。せいぜい温泉地ということくらいなので、温泉巡りに行くこととした。f:id:yachanman:20211228200913j:plain

別府市街は別府駅から南側に繫華街が広がり、海沿いを国道が走っている。繫華街の中にも古い温泉が点在しており、中でも竹瓦温泉は砂湯もできる温泉で、道後温泉のような風情のある建物になっている。これは翌日、登山後に行くことになる。

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竹瓦温泉の外観

とにもかくにも別府は温泉。調べてみると別府市街と地獄めぐりで有名な温泉地・鉄輪は少々離れている。別府市街と鉄輪を結び、地獄めぐりを別府の観光として成立させたのが銅像のあった油屋熊八である。

われわれも熊八創業の亀の井バスに乗り込み、鉄輪を目指した。

鉄輪近辺にはかまど地獄、鬼山地獄、山地獄などがあり、真打ちは海地獄となっている。そんなに地獄を見たいわけではないので、海地獄一本に絞って見物することとした。

ちなみに山地獄は海地獄の向こうを張ったのかと思いきや、猿やカピパラなどが温泉に浸かって「極楽極楽」と言っているというところらしい。周遊チケット2000円なども売られているが、自分の行きたいところに狙いを定めた方がいいと思う。

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海地獄の青い温泉池

海地獄は鉄輪の一番奥まったところにある。入場料400円也を払って入ると庭園や足湯なんもあって結構広い。足湯には文旦が入っていて柑橘の香り漂っている。

温泉に入るつもりはなかったので手ぬぐいを忘れたが、寒いので足湯に浸かると非常に気持ちがいい。

少し温まって、奥に進むと土産物屋を通り抜けて、ようやく海地獄が見えた。

海地獄は海から連想されるように青い温泉であたりに湯気が立ち込めなかなか幻想的な雰囲気だ。人が多いのと周囲が整備され過ぎていることを除けばなかなか面白い。

われわれはぐるり一周してから海地獄を出て鉄輪から再び別府市街に戻ることにした。