ここ数年、ゴールデンウィークは出勤というパターンが続いている。
こういう時は山の妄想でもするのがいいのだが、天気がいい日にやると悔し涙が出そうになる。
そんな悔しさを噛みしめて東京近辺の穴場登山ルートを紹介したい。
①鶴ヶ鳥屋山から三ツ峠山へ
まずはライトなところから。
鶴ヶ鳥屋山と聞いてピンと来る人は少ないだろう。私も行ったにもかかわらずさっきググってしまった。中央本線笹子駅のすぐ南にある山で、駅からハイキングをスタートできる。
川をまたいだりと変化に富んだコースなのだが、頂上に展望がないためか、あまり人気がない。逆に言えば静かな山歩きができる。
ただ、それだけでは物足りないだろう。
そこから三ツ峠山まで縦走ができる。そこまで行けば富士山までの展望が開け、人も多くなる。そのまま突っ切って河口湖まで下りれば、Station to Summit, Summit to Lakeの完成だ。
②鶏冠山から甲武信ヶ岳へ
少々ハードなルートを見てみよう。
アプローチは中央本線塩山駅からバスで西沢渓谷へ。笛吹川の河原から鶏冠尾根に取り付くことになる。
この鶏冠山は山梨百名山に選ばれているものの、登山地図に道は描かれていなかったする。つまり扱いとしてはバリエーション登山なのだ。
ただ、取り付きとなる河原から目印はしっかり付いているので、まずまず迷わずに登ることができる。
鶏冠山の特徴は岩尾根で、それほど標高はないものの、なかなかの景観だったりする。
鶏冠山までは軽いクライミングが楽しめる。ただ、そこからが本当の穴場となる。
鶏冠山から尾根を伝って、甲武信ヶ岳を目指すことができるのだが、ここを通る人は非常に少ない。なぜなら道とは到底言い難い灌木帯を抜けなければならないからだ。
私はこの灌木帯を都合2回通っている。1度目はこの鶏冠山からで、2度目は笛吹川からの沢登りでここに突っ込んだわけだ。危険はないもののエライ大変で、どういうコースを通っても灌木にひっかかる。もう嫌になってきたところでようやく登山道に抜けた。
たくさん人が入れば道はできるだろうけど、映画の舞台に出もならない限りそれはないだろう。
③早戸大滝から丹沢山へ
幻の滝なんていうものがあれば見に行きたい。
早戸大滝も首都圏にあるのに、アプローチが悪くて秘境滝に指定されている。
公共交通機関の場合、宮ヶ瀬湖から歩いて早戸川を遡り、林道に入って、さらにさらに河原を上り詰めると滝にあたる。
何度か渡渉する必要があるので、水が多い時期は靴を脱ぐ必要が出てくる。私は冬にしか行っていないので、石の上を飛んで渡渉した。
さて、滝に行きついたらそこからが問題。
そのまま登って丹沢山に伸びる登山道に抜けられるのだが、2回目に行った時は雪でルートがわかりにくく、抜けるとあたりが真っ暗になっていた。
その時は諦めて登山道を下りて、バスで帰ったのだが、どちらかというと滝までより滝から上が大変だった。
そういう意味では滝を見るより上部の道が穴場登山といえるかもしれない。
そんなこんなで過去を振り返りながら今日も仕事と格闘するのである。