クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

やりたいことにかかるお金

今、相方と2人して所有しているスマートフォンが劣化している。私は使い始めて4年以上。相方は2年くらいか。

先日、電器店見るだけ見たら、iPhoneだとずいぶんと高い。今のiPhone SEは2万円台で手に入れたから余計にそう感じるのかもしれない。

いやはや金がかかる。

しかし、本当にやりたいことにはお金はどのくらいかかるのだろうか。

雪山を始めるのにはわりと金がかかる

さる付き合いの長い友人には今子どもが3人いる。全員男ということで家の中は狂騒状態なわけだが、マイホームで仕事から帰ってソファでまったりすることが幸せなのだという。

典型的な小市民的意見で大変ほっこりするのだけど、やりたいことは特にないんだとか。

かなり優秀な奴なので、もったいない気もするのだが、これは他人の戯言。マイホームと子どもの教育に金はかかるだろうけど、それが生きがいということになるのだろう。

 

別の山友達(女性)の夫君はかなり自由人だという。

結婚したのが2人とも40歳くらいなので、それぞれ稼ぎがあるし、趣味を充実させることに注力している。この間会った時は好きなバンドのクラウドファンディングに20万ほど出したと聞いて驚いた。

本人曰く「幸せな家族が交通事故に遭ったら大きく報道されるだろうけど、俺なんかだと好き勝手しているオッサンが事故に遭ったくらいで済まされるんだろう」とのこと。

やりたいことに金をかけているのは幸せな話なのだが、他人から見るとやっかみ半分に非難を受けることがある。

ノンフィクション作家の沢木耕太郎さんは対談か何かで「今死んでも後悔はない」と語っていた。やりたい仕事をやり、やりたいことに金をかけてきた。やり残し、使い残しのない生き方をしているということだろう。

大前研一さんは『やりたいことは全部やれ!』という著書まで出している。世界的な経営コンサルタントでありながら、オフロードバイク、スキーなどアクティブに遊んでいる。

大前さんから言わせれば日本人はやりたいことを我慢してまで、預金を増やしている。結局あの世に持って行けない金を3000万円にも増やして亡くなっているのだという。

そう言われると、せっせと倹約に努める私もやりたいことにはもっと金をかけてもいい気がしてきた。

とりあえず今年の夏は、パーッと縦走(あまり金がかからない)をやりたい。