クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

夏山縦走のススメ~3000mの歩き方

「今年はどこか行くのか?3000mの山は全部登るとか?」

と役員から唐突に訊かれた。どこかとは山である。

ところがこの夏は天候不順。おいそれと高所に行きづらくて困っている。

今年は暑いので高いところに行きたい。

日本で高いところと言えば3000m峰ということになる。

100mで0.6℃下がるといわれるので、3000mで18℃下がる計算になる。下界が35℃なら17℃だから超快適。長袖シャツでちょうどいい。

一方で下界が20℃ともなると2℃だから真冬並み。富士山なら氷点下。単純に気温差に注意が必要だ。

 

よく登らない人に「高山病にならない?」と訊かれることがある。

一気に3000mまで上がると高山病になる。8年ほど前に早朝上高地から、3時間で天狗のコルと呼ばれる3000m近くに上がったらクラクラした。

去年、3193mの北岳に行ったら、少々息切れした。

感覚的には2000mから2500mで慣れておけば3000mで高山病ということはない気がする。3000mで地上の酸素は7割程度なので、地上の感覚では息はどうしても切れてしまうだろう。

ただ、これは体質の問題なのでよくわからない。一緒に富士山へ行った山友はゆっくり登ったけど3200mくらいでゲロゲロやっていた。そのあとキッチリ登頂しているので、本格的な高山病ではないのだが、吐き気なんかは体質のようだ。

 

あと、3000mくらいになると風が強い。

ゴアテックスの雨具が登場する前は雨と風に叩かれて、夏に凍死ということもあったそうだ。防水透湿があればどのメーカーでも大丈夫なのだが、雨具だけは良いものを買った方がいい。

ただ、一切着ないで下山したいと望んでいるのが今のところなので、天気予報ばかり毎日見ている。

 

早く山に行きたいがあまりよくわからないことを書き綴った。