クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

手前味噌に味噌をつけたら

暑いといろいろ心配事が増える。

「相方の両親の住むところは日本で有数の暑い町なので、大丈夫かな」という殊勝な思いとともに、「弁当が暑くて食中毒にならないかな」という自分事まで。

その中に「相方が漬けた味噌大丈夫かな」なんていうのもあって、心配事が尽きない。味噌は去年の年末に杵築で買った麹で作ったもので、私の山岳雑誌の前に置いてある。日陰だからいいとのことだったが、この暑さのせいか、はたまた発酵が進んだのか、容器からこぼれていて少々焦った。



味噌と言えば我が家には大量にあって、私の実家から母親手製の味噌。相方の実家御用達の味噌もある。ありがたい話だが、冷蔵庫の容量を圧迫するくらいなのが少々難である。

ここで急に思い出したが、昔エレベーターが緊急停止して死者が出た時、マスコミが「将棋倒し」という言葉をむやみに使ったことに対して、日本将棋連盟が抗議した。もちろん連盟の役割として将棋のイメージアップは必須だが、言葉に文句をつけてもという気がした。将棋の駒でドミノしたこともあるし。

なんでそんなことを思い出したかと言うと、味噌には「手前味噌」という言葉があり、「味噌をつける」という言葉がある。

前者は「自慢のようで恐縮ですが」というへりくだった意味。後者はケチをつける意味。日本人と味噌の関係を示す2つの言葉だ。それでは全国味噌協同組合連合会が抗議するわけではない。

バカバカしいようだけど日本人は言葉に対して非常に敏感なことだけは言える。

 

何のことを言っているのかわからない文章になった。

今、我が家には手前味噌がドカドカあって、その味噌をつけて今日も生活しているのである。