クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

大雪で休みになったなら

来週、大きな寒波が来るらしい。

思い返すに小学生くらいの頃は寒いのが嬉しかった。寒いと雪が降ることがあり、大雪になれば休校なのだ。台風と違って休校の可能性は低いとはいえ、雪の休校は嬉しい。台風と違って外出もできるし、雪合戦も雪だるまもできる。

教員サイドは一度出勤してから雪搔きもして、かつ休校というのは面倒だろうが生徒の立場からすると誠にヨロコバシイことであった。

社会人となり、仕事を始めると雪というものへの認識がやや変化してくる。

大雪だからといって休むわけにいかない。大雪ともなると交通機関も遅れが出る。有休なんて売るほどあるのだから、1日休んでもどうってことないのだが、そこは「雪で休む不真面目」と取られたくないので無理に出勤する。

 

出張に行った時なんか悲惨だ。1度、横浜から広島経由で福岡に行ったら、帰りは飛行機が飛んでいなかった。土曜日に仕事を終え、やむを得ず新幹線に乗ると、小田原から先が徐行運転になって、あとちょっとなのに着かない。

東海道新幹線はよく関ヶ原近辺で止まる。これは覚悟しているので、関西あたりで諦めるという手がある。ただ、小田原まで行くと引き返そうにも無理。

かなりの時間を新幹線に閉じ込められ、仕事の理不尽さを妙なところで突き付けられた。

しかし、今はそれなりに雪が好きだ。

ここのところ遊び回っているからだろう。バーナード・ショーが「遊ばないから年を取る」と言っているように、雪を楽しめなくなったらそれは年を取ったということになるのかもしれない。