この期に及んで少子化対策がマスコミを賑わせている。
ネット上の意見を眺めていると、「もっと子育て支援を」という意見と「何十年も前から問題になっていて今さら何を」という意見と「大変だ大変だ」という意見に分かれている。どれも他人批判が多くてあまり生産的ではない。
ここは「ピンチはチャンス」と割り切ってダイナミックに社会を変革する機会なんじゃないかと思う。
以下はちょっとした思い付き。
少子化の原因は晩婚化、未婚化であるという。
考えてみたら晩婚化は当然だ。今の60代、70代は大学進学率もそれほど高くないし、24か25歳で結婚するのも普通だった。
しかし、今は大学に行けば最低でも22歳。そこから仕事を始めて1年や2年で結婚とはならない。最低でも5年くらいやってキャリアを身に着けたらとなる。
そうこうしているうちに結婚相手すら見逃す可能性もある。
それじゃ、どうするか。
小中学校を短縮してしまうのである。
思うに小学校6年というのは長すぎる。私がわずかな期間アメリカにいた時は、日本人学校が週1日だけあった。日本の小学校が1週間でやる内容を1日でやるので、結構大変なのだが、やってできなくはない。
高学年ともなると塾に行く子も増えるが、塾では週3日くらいで公立小学校より高度な内容を学ぶ。公立小学校は落ちこぼれを作るのを恐れるあまり、大半の子どもの学習にブレーキをかけている。
どうせなら義務教育は9年間のままにして、どんどん飛び級させてしまい、高校までつなげてしまえばどうだろう。9年間でどこまで進級でいるかはその人次第。うまくやれば高校まで教育費無償化になる。
そこから大学へ進学して卒業しても19歳。早い段階で就職できれば、経済的にも余裕が出るし、人生の軌道修正もしやすい。20歳くらいから人生プランを考えるようになれば、「子どもは1人でいい」とか「たくさんいるほうが楽しい」、「5年経ったら考える」といろいろ考えが出るだろう。
私のように30代半ばを過ぎてしまうと、考えより先に年齢的な制限がかかってしまう。
まあ本当にやれば「格差が広がる」とか「教育の定着度が…」という批判が必ずある。
ただ、危急存亡の秋と言っているのに失敗を恐れている場合ではない。どんどん試してどんどん失敗するしか少子化を解決する方法はないと報道を聞きながら思ったりしている。