クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

私立の学校と自由な空気

この4月から相方が職場をフリースクールから私立の小学校に変えた。

以前は公立の小学校に勤めていた。これで公立小学校、塾、フリースクール、私立小学校と教育業界を全網羅という感となっている。

 

「小学生に間は、多様性のある公立小学校に行かせたい」という意見を聞いたことがある。ただ、実態は逆で私立の小学校の方が変わった子、ハジけた子が多いという。1年生などは、もはや動物園との境がわからないくらいで、教室を脱走したりする。そして、捕獲されると「あーあ、教室という監獄に入れられるのかぁ」などと言うらしい。

1年生で「監獄」なんて言葉をよく知っているものだ。

公立の場合、ハジけた子を退学させるわけにいかない。そうなると教員側は全体を締め付けて軍隊的な統制を敷く。

一方で、私立は「退学」という切り札があるし、何より生徒が自由意思で通っているので、滅茶苦茶にはならない。結果、私立の方が多様で、面白い子が育つようだ。

私も私立の中学校に通っていたが、変な奴が多かった。

いわゆるオタクの奔りというので、アニメ好きやアイドル好きはもちろん、パソコンを自分で組むのが好きだったり、気象好きだったりと部活より趣味に没頭する者がかなりいた。

学校自体は校則の厳しいなんちゃって進学校だったので、自由度は極限まで少なかったものの、その分趣味のある者は限られた時間でこなす術を知っていた。

私立では一線を越えると退学という処分が待っている。それは社会においても同様で、法を犯すと刑事罰がある。一線の中では自由に振る舞えるのが私立の学校の特徴だろう。

不登校が一般化してきているし、公立の学校もこれまでのガチガチ路線から変わるかもしれない。

 

これから学校は夏休みに入る。

今の小学生たちはどこに行くのだろう。