今日もお仕事なのである。そんなわけで天気が良くて悔しい。
「貧乏暇なし」と言うが、現実は坂本九の歌にあるとおり「金があるときゃ暇がない、暇があるときゃ金がない」のである。
沢木耕太郎はエッセイの中で暇をうっちゃるのが苦手だと書いていた。この場合の暇は少しの待ち時間とかを指す。
私も苦手だ。先日、高知へマラソンに行った時は市内に高知城以外の観光スポットがなくて唖然とした。こんなことを書くと高知市民に怒られそうなのだが、高知では車がないと良さげなところには一切行けない。龍河洞も仁淀川上流の渓谷も車がないと不便なのだ。
翌日がマラソン大会なので、むやみに体力を使うこともしたくない。
こういう時は私の場合、本屋を探してしまう。地方の本屋には地元の作家やその土地にまつわる本が置いていることが多い。
ところが、高知市街では大型書店が全くなく、見つけた本屋には普通の流行本が平積みされているだけだった。こうなると困ってしまうのだ。
電車の中などで手持ち無沙汰の人がゲームをやっているのをよく見る。ただ、明らかな時間つぶしという意味でのゲームは好きになれない。
経営コンサルタントの大前研一さんの息子はゲームをやりつくした結果、ソフトなどを作る会社を起業したという。香川県がゲーム規制条例を決めたのと全く逆行した考え方だ。私も時間つぶしでやるくらいなら、本気でゲームの攻略法を考えた方がいいし、考え尽くしてしまえば飽きると思う。
思うに、仕事とはすべて問題解決ゲームなのだ。そう考えると、暇をうっちゃるためだけのゲームではなく、問題解決の練習のためにゲームをする方がはるかに生産的だ。
仕事はゲームで、ゲームは仕事なのである。
そんなことを考えつつも、祝日まで仕事をするのはやはり億劫だ。
早いところ休日出勤を減らすという問題解決