クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

雨の日キャンプを楽しく過ごすには

先週の雨でもう梅雨入りしたのかと思っていたら、関東以北はまだなんだそうだ。先週の雨は台風によって活性化した一過性の雨雲ということらしい。

梅雨はこれからのようだ。

雨をポジティブにとらえるのは難しい。

特にお出かけ大好きアウトドア派にとって雨は天敵だ。したがって、雨予報となると即座にキャンプは中止とする。ただ、予定した日が首尾よく晴れるとは限らない。

雨の日キャンプを楽しむ方法はあるだろうか。

 

まずは食道楽に徹するという手がある。

今から10年ほど前の5月。男女3人で金峰山に向かった。みずがき山荘のバス停からわずか30分ほどのところに富士見山荘のテント場がある。

歩く距離も短いので、みずがき山荘の自動販売機でビールを買ってバックパックに忍ばせる。各々テントを張って仲間の1人のテントに集合。「これからどうしようか?」と相談しているとたちまち雨が降ってきた。

こうなるとテントから一歩も出たくなくなる。持ち寄った食材は豪華な昼食とすることにして、ビールも開けて宴会にしてしまった。そのうち早起きして眠いので3人ともその場でうつらうつら。

昼寝から覚めると外の雨はやんでいた。

一昨年、北海道で長期の旅行をした。われわれの財力では毎日ホテルというわけにいかないので、テントで6泊という学生並みのプラン。雨の日はできるだけ宿泊まりにしたが、やはり雨に遭うこともある。

雨となるとテントで何をするか。

ウォークマンで音楽を聴くという手がある。私も相方もスマートフォンよりSONYウォークマンをよく使うので、これで聴いている。キャンプ場でうるさくできないので、もちろんイヤフォンだ。

それに飽きると本を読む。この時は持って行った本を読み終わってしまい、相方が網走監獄で買った吉村昭『破獄』をこれまた北海道滞在中に読みつくしてしまった。

行った先にまつわる本はいい。かつて剱岳に行った時、新田次郎剱岳~点の記』を持って行ったら、実物を目に登頂ルートを考えられて楽しかった(この時は晴れていた)。

これから本格的な梅雨に入る。

来月初めに友人たちとのキャンプを企画しているが、果たして雨だろうか。雨なら決行するか、中止するか。

今からドキドキしている。