週間予報はしばらく雨。
せっかく買ったパックラフトの出番はしばらく難しく、なかなか山にも行けず。アウトドア休眠中だ。
こんな時は時間ができたらどこに旅に出ようかと妄想することが多い。
私は単純に寒い時期は南に行き、暑い時期は北に行く。特に一人旅で寒い時期に北へ行った日にはもう寂しいし、手足は冷えるしで大変なことになる。
大学生の頃、ツーリング用自転車を買って出雲大社を目指したことがある。時期は3月なぜ出雲大社ということもなく、単に山陰エリアに行ったことがなかっただけ。
日本海側特有の厚い雲に覆われ、冷たい雨が降る。防水の不十分なテニスシューズと軍手ではあまりに寒くて、兵庫県豊岡市あたりで撤退した。
結論はあまり寒いところに一人で行ってはいけないということだ。
一方で、南なら雨が降ろうが、風が吹こうがなんとかなる。
今から6年ほど前、鹿児島へ一人旅に出かけた。初日は大雨で知覧をずぶ濡れになりながら観光。と言っても特攻平和会館のみを見ただけ。次の日は知覧から徒歩で開聞岳を目指した。
この時はほとんど人と話すこともない孤独な旅だったが、南の暖かい風に吹かれていると特に意味もなく気分が晴れた。気分が晴れた結果、昼間からビールを飲みつつふらふらと開聞岳の円錐形に向かって歩き、麓でキャンプをした。
翌朝は開聞岳に登って、テントを畳み、そこから再び徒歩で指宿へ。
途中でベンツのスポーツタイプに乗ったおじさんに「学生か?」と訊かれて乗っけてもらい(もう立派なオッサンだ)、指宿から川内まで電車に乗り、川内で夜しこたま球磨焼酎を飲んだ。
上の写真はその時の一枚。一人旅は南に限るのである。