『カヌーイスト野田知佑メモリアルブック』を入手した。
内容は大判の写真と過去の著作の抜粋で、目新しいところはないものの、「ああ、野田さんが亡くなったんだなあ」としみじみ感じた。
そうは言っても野田さんと私は全く面識はない。相方は「川の学校」に行った関係で顔は合わせたが、恐れ多くて活発に話したということはないらしい。本ブログに書いた内容が野田さんとの唯一の会話だったらしい。
ただ、その一言が人生を変えてしまったりする。
このメモリアルブックに投稿されているライター、作家は少なからず影響を受けている。先日、石川直樹さんの著書を読んだら、高校卒業後の進路に迷って野田さんを訪ねたらしい。この時は「お前は大学に行け!」と言われて進学をしたという。
その石川直樹さんの講演に私が行ったりしているのだから、輪廻のように野田さんの影響がグルグル巡っている。
さて、本書を見ると実にいろいろなところを巡っている。
北極圏から近所の川まで、水のあるところは全てと言ってもいいかもしれない。野田さんの著書を読むとネッシーで有名なネス湖も潜ったというから驚きだ。
件の「川の学校」に行った際、相方が「野田さん、『あとは死ぬだけだ』なんて言っていたね」と話してくれた。
その時は少し寂しい気もしたが、全部やり切ったという人生だったのだろう。後悔のない、これ以上望めない人生。
最期にそう言えるように生きなくてはと思ったりする。