クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

スーツと登山ウェア

最近、衣類を入れているカラーボックスがいっぱいになってきた。

原因は今年の2月に出場したマラソン大会で、記念Tシャツの余ったのを何枚ももらったからだ。おかげで向こう10年くらいはTシャツを買わなくていいだろう。

その一方でスーツが傷んできて夏用はそろそろ限界だ。登山用のウェアなんて10年くらい着ても平気なのに、スーツはなぜもこんなにヤワなのかと呆れてしまう。

特に夏場なんて上着を着ないので、パンツだけ擦り切れてしまって上着だけが手元に残る。そんなこともあろうかと2パンツを探すのだが、紳士服店で「2パンツのモデルで」などと言うと貧乏くさいような扱いを受ける(被害妄想)ので、買いに行くのも億劫になる。

今は擦り切れてボロボロのフリース(写真は買って間もないころ)



それに比べると普段着にしている登山ウェアは丈夫過ぎるくらい丈夫だ。元々岩にこすれ、水に濡れ、藪を漕ぐことを想定しているわけだから、簡単に破れない。

中には20年以上穿いているのもあって、もはや墓場まで付いて来そうなものもある。

先日、もう裾は擦り切れ、襟もボロボロというフリースがあったことを思い出し、出してみた。焚火キャンプをしようかなと思っていたのだが、火の粉で穴の開くリスクがあるので、古いウェアがよかったのだ。

出してみると、まだまだ着られそうで、「お前もまだまだやれるよ」と声を掛けたくなった。このまま行くと現役カムバックとなる。

 

それに引き換えスーツはベルトループはすぐに切れるし、裾上げしている部分の糸が切れるし、おまけに洗濯はクリーニングに出せとか書いてあって「甘えるんじゃない!登山ウェアは普通の洗剤でガシガシ洗っとるのだぞ」と𠮟りつけたくなる。

ただ、私服で出社する女性社員なんかを見ていると、出社用の服を数枚でローテーションしている人や、毎日いろいろな組み合わせを考えてそうな人。とにかく小綺麗で、適度なフォーマルさを加減する必要があって、それはそれで面倒くさそうだ。スーツはその点、何も考えなくていい。

そんなわけで、グチグチ文句を言いつつ今日もスーツを着て会社に行くのである。