またフルマラソンに出る予定なので長距離を走る必要が出てきた。
プロ級のランナーがどんな練習をしているかは知らないが、私の場合は練習と言えばゆっくり走ることとなる。本番で最後まで走るためには数時間走り続ける体力が必要。そのため3、4時間ゆっくりでも止まらないという地味な練習をする。
この練習の大きな欠点は非常に疲れるということだ。これだけで1日分の体力が終わってしまい、あとは何もやる気がなくなってしまう。
朝から走って帰宅してからシャワーを浴びて昼食。この後、本でも読んでいると眠くなって仕方ない。ついつい、本のページの間に指を挟んだままウトウト。こうなると自己研鑽も何もできずに週末が終わってしまう。
実際そんな立派なことをするかは別としてあっという間に月曜日がやって来るのだ。
それならマラソンなんぞしなければいいではないかという声が聞こえてきそうだ。
マラソンは正直言って身体に悪い。10kmくらいならいいだろうけど、42kmなんて走ると身体へのダメージも大きい。練習にしても3、4時間は長すぎる。
それじゃあ、なぜそんなことをするか。
走っている間はいろいろ頭が整理できるのだ。それは直近に読んだ本だったりラジオで聞いた話だったり、仕事で聞いたことだったりが、何の脈絡もなく嚙み合って、「ああ、そういうことか」と独り合点がいったりする。
走っている間は何かに思考を阻害されない。それがいい。
しかしね。
帰って疲れたからと昼寝すると、すばらしい思考もきれいさっぱり忘れてしまったりする。それが最大の欠点かもしれない。