クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

マラソンの面白味と平常心

昨日行われた福岡国際マラソンはこれで最後だったそうだ。

福岡国際と言えば瀬古利彦イカンガーの一騎打ちや瀬古利彦と宗兄弟の三つ巴など、日本男子が強かった時代を思い出させる。そうは言っても私もオンタイムではなく伝え聞いたり本で読んだ話なのだが。

ラソンという競技は単純でわかりやすい。とにかく速く走ってゴールすればいいのだ。

ところが、非常に厄介なのが周囲のペースを見ながら走ってしまうところにある。

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天気の良い週末はマラソンの練習に勤しんだ

私の場合、10kmの大会に2回、ハーフマラソン1回に出た後、フルマラソンを1回途中棄権。その後、100kmマラソンを完走してからフルマラソンを完走できた。

100kmが先なので、普通ではないのだが、フルマラソンはとにかく辛かった。

何が辛いかと言えば、走るペースが乱れることだ。前に人がいれば抜きたくなり、同じペースの人から遅れまいとする。上を見ればきりがないし、下を見ても同様に違いないのに、どうしても争ってしまう。目標は自己記録のはずなのに淡々と一定ペースを刻むことができない。

私は登山をやるせいか、登り坂で頑張ってしまう傾向にある。登りでグイグイ抜いていくのに快感を感じる嫌な奴なのだが、このせいで毎回後半にへばっている。

なかなか平常心で走り続けるのは難しい。

 

今回、福岡国際では20km地点で日本最高を出したことのある設楽悠太が棄権。30km付近でマイケル・ギザエが仕掛け、そのまま押し切った。

当初、レース展開はかなりハイペースで進んでおり、そのペースに合わせられるかが焦点だったように見えた(ラジオで聞いていたのだけど)。トップ選手は記録と勝負するというより「勝つ」ことが重要なので、「ちょっと速すぎない?」と感じても着いていくしかないようだ。

自分との闘いであるはずが、他人とも争う。ここがマラソンの面白味でもあり、ランナーの苦しみにもなっている。

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2日で40kmくらい走ったけど、筋肉痛になった

さて、来年またフルマラソンに出ることになっている。2日で多少距離を走ったものの、明らかに身体ができていないことがわかった。

今は本番にできるだけ苦しまないように練習を積むしかない。