クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

アウトドア-アクティビティと怪我

年明け山に行っていない。

雪山は夏より体力を要するし、当然危険が伴うしでどこか億劫になりがちである。あるいは自転車でもと思うが、冬のサイクリングは辛い。ならばパックラフトって、冬に水のアクティビティなんてやる意味は今のところ感じない。というか意味がわからない。

そんなわけで2月のフルマラソンに向けて近所をぐるぐる走る日々が続いている。

 

伊藤礼『大東京ぐるぐる自転車』を読んだ。

筆者は60歳を過ぎてから自転車にハマり、怪我にも負けず、というかどんなけ怪我しておるかという感じもするが、骨折やら裂傷を負いつつスポーツサイクルを乗り回していたらしい。

氏の文体はなんともとぼけていて面白い。10回以上転倒して鎖骨まで折っているのに深刻さは全くなく、ツッコむのは読者にお任せとなっている。

惜しむらくは昨年亡くなったらしく、これ以上著作が生み出されないことだ。

 

私の場合、最近は怪我というより故障が多い。

アウトドアアクティビティは多少の危険を伴うもので、去年の12月も八ヶ岳からの下りで豪快に何度か転んだ。どんな山でもだいたい中腹以下で1度はスリップや転倒を起こす。

それが大怪我につながらないのは、今のところ受け身が取れていることと、多少の怪我ならすぐに忘れてしまうからだ。そう、忘れているから怪我は少なく、慢性的な故障ばかりが印象に残っているだけかも。

そうしてみるとアウトドアアクティビティの怪我は身体というより記憶力の問題ということになるだろう。伊藤礼氏のように書き留めておくと、私も意外とという怪我が多いのかもしれない。

今度怪我をしたときに自分で試しててみようかと思っている。