ここのところ、仕事の指導をどこまでやるかに迷うことが多い。
手取り足取り教える先輩もいるし、自分で学べという先輩もいる。私は自分で学べ派だし、いちいち教わるのも好きではない。
そもそもすべてを指示されるのが嫌いなのだ。
ラインホルト・メスナーは「山は山が教えてくれる」と言ったという。
最近見た動画で阪急ブレーブスにいた福本豊さんは「試合の中で強ならなあかん」と言っていた。
基本的に実戦で覚えろと言っている先人が多い。その一方で後進はマニュアルや指導を乞うことが多いし、私立の学校は「きめ細かな指導」を売りにしていることが多い。
私は登山で、ある程度酷い目に遭ってから工夫することを覚えた。最初は本で見た装備をあれこれ持って行くが、重さで疲れ果てて削るという具合だ。少なくとも工夫する以前に遭難しちゃいけないから、最初は過剰装備になる。過剰装備を背負うには体力がいるので、少しはトレーニングもする。そこから装備を削り始めるともっと登れるようになっていた。
別に私は成功例でもなく、サンプルに過ぎないのだけど、どちらかと言えば実戦で覚えたタイプだ。仕事も職人気質の人が多かったせいか、教わる資質が私にはないのか、やりながら身に着ける方法でやってきた。
ただ、この職人タイプの方法は果たして時代遅れなのだろうか。
今、非常に迷うところだったりする。