ここのところNHKのWEBニュースとか見ると天気の話が多い。たいていが線状降水帯とか熱中症で、いずれも深刻に伝えている。
ただ、考えようによっては雨も晴天も自然の恵みであり、どっちがなくてもいいというわけではないのだ。
かつて、昭和の初め頃の子どもは大雨を楽しみにしていたという。
大雨になると川から魚があふれ出て、それらが簡単に獲れるからだ。意外にも川魚には泳ぎが苦手なのもいて、洪水ともなるとコントロールを失ってしまうらしい。
大人にしてみれば農作物が被害を受けて大変なのだが、子どもにとっては滅多にないイベントだったというのだ。
もっとも、当時の子どもは幸せだったというわけではない。川での溺死や病死などは今よりもっと当たり前だっただろう。自然の中で暮らしていたのが、半世紀以上を経て都市生活が一般化したというだけなのだ。
都市化したわれわれは雨を憂い、晴れを憂いている。
雨が降っても晴れても今日は今日。
どちらもそれなりに楽しめるようになっておきたい。