クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

別荘への憧れ

このところ、天気も悪くて家で筋トレをしていることが多い。筋トレも退屈だから、片手で本を読み、スクワットとか腹筋運動を繰り返している。蒸し暑い。

作家のエッセイ本なんかを読んでいると、夏は別荘で執筆しているなんてあって、蒸し暑いわが家と比べると非常に羨ましい。

しかし、環境は良くても結局は仕事をしているわけだから、当人は一向に楽しくなさそうだったりして、読んでいるこっちも羨ましいような羨ましくないような複雑な気持ちになってしまう。

別荘地と言えば軽井沢である。浅田次郎なんかはかなり広大な別荘を所有しているらしい。

大学生の頃、友人の祖父が軽井沢に別荘を所有しているとかで、2泊ほど泊まったことがある。別荘の厄介なところは、使わないと余計に傷むということで、いくら締め切っていていても、埃や虫の死骸がどんどん積もっていくらしい。帰りに掃除さえしてくれたらタダで使っていいよということで男ばかり4人で自炊をした記憶がある。

別荘のデッキからは冬にはスキー場、夏は緑の斜面の見える風光明媚なところで、確かにここで仕事をしたら良さそうという場所だった。

しかし、どうだろうか。別荘とは遊びに行くからいいのであって、仕事をしに行くと「職場」へと変貌してしまう。最初は良くても徐々に職場たる別荘に行くのが苦しくなってしまわないだろうか。

どうも他人の余計な心配をしながら家で汗をかきかき筋トレをして週末が終わってしまった。