クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

灼熱大雪山を縦走してみる①〜北海道を巡る冒険

夏休み2021。東京五輪の女子マラソンが札幌で行われている、その日に旭川空港に降り立った。

天気予報は台風が来たり低気圧の影響があったり微妙に揺れ動いた。休み前の数日間は連日計画を変更し続けた結果、当初の大雪山からトムラウシまでの大縦走を諦め、大雪山の旭岳から黒岳を縦走することにする。

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初日は羽田から旭川空港に飛び、直接旭岳ロープウェイを目指した。バスがちょうどいい時間にあるのに、時間を間違えて乗り過ごすという大ポカを犯し、タクシーにてロープウェイ乗り場に着いた。

本来は2時間ばかりかけて登るべきなのだろうが、天気が悪化しそうという言い訳のもと、ロープウェイを使って1500m付近へ。麓は最高気温37℃の予報。ロープウェイ駅も十分暑かった。

夏休みらしく子どもの比率が高い。ロープウェイ付近の散策路を少し巡り、いよいよ旭岳を目指す。


暑い。異常に暑い。

避暑のために北海道に来てこんな目に遭うとは。オリンピックランナーも同じことを考えているだろう。まあ登山とオリンピックのマラソンを同列にはできないけど、とにかくこの日は暑かった。

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旭岳山頂は霧に閉ざされ、すぐ下の幕営地に下る。雪渓が残るところがさすが北海道。少し涼しい。

雪渓下の幕営地が今夜の寝床。水場は雪渓の溶けた水。夕暮れには太陽と雲、雪渓の冷気の生む霧から幻想的な光が満ちていた。

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