クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

10年前に憧れる自分になるには

10年前何をしていたか考えてみた。

調べてみたら10年前の8月は鳳凰三山から早川尾根を辿って甲斐駒ヶ岳に行っていた。80Lの重い荷物を背負って長大な尾根を歩いた。途中、ほとんど人がおらず、ひたすら重荷に喘いだ記憶がある。最後に甲斐駒ヶ岳を黒戸尾根から登って来る登山者がいて、いつかここから登りたいと願った。

その願いは5年後、厳冬期に果たすことになる。

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10年前に早川尾根から登った甲斐駒ヶ岳

 さらに10年前は受験生だった。肝心の年に勉強にあまり身が入らず実力不足のまま受けて浪人。浪人決定の時、わかっていることではあったが、大学に無事進学する友人たちから取り残された感じがして悲しかった。

翌年、とりあえず合格して無事大学生となり、一般的な大学生よりはよく勉強した。

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20年前は受験生。大学では歴史をやりたかった(写真は無関係)

さらにさらに10年前はアメリカにいた。

1991年といえば湾岸戦争勃発の年で、よく聞き取れない大統領や国防長官のスピーチを学校で見た記憶がある。それ以外は概ね平穏で、東はワシントンDC、西はモニュメントバレー、南はフロリダ、北はナイアガラと遊びまくっていた。

もちろん親の趣味が移ったわけだが、今の旅行好きはこのころに形成されたと思われる。

 

10年刻みで書いてみた。

特にすごい人になったわけでも誰かに尊敬されているわけでもない。しかし、10年後に

「ああ楽しかった」

と思える出来事を積み重ねることが10年後に憧れる自分になる道だと今は信じている。