クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

悶絶!ソーキそば~宮古島のグルメ③

沖縄は長寿の県として知られる。厳密には男女で差があるものの、概ね長寿として知られる。『英国一家日本を食べる』シリーズのマイケル・ブースも書くくらいだから世界に知られているのだろう。

なぜ沖縄県人が長寿か。その要因は豚食にあるとい聞いたことがある。古来から中国の文化の影響を強く受けてきた琉球の人は豚を食べることに抵抗がなかったという。肉食こそが長寿の秘訣だったようだ。

 

④悶絶!ソーキそば

宮古島3日目。朝から雨に打たれたわれわれは宮古島の南端まで行ってソーキそばを食べることにした。Google先生によるとそこの評判が至極いい。

店は平屋で古いドライブスルーのようだ。入るとテーブル席と奥に座敷がある。

髪を金色に染めたおねえさんが注文を取りに来た。店のたたずまいからは、失礼ながら少々意外な感じがする。一番人気とあるソーキそばと三枚豚そばを注文する。

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絶品ソーキそば

店内は奥の座敷に家族連れが一組。まだ11時過ぎなので人は少ない。

ところがわれわれが入って数分でもう一組。さらに一組と11時半には半分以上の席が埋まった。やはり人気店らしい。

注文して数分。出てきたソーキそばは麺が隠れるくらいのソーキ、骨付きの煮豚が載っている。

スープを啜る。優しい塩ベースに豚の脂が微かににじんでいる。

麺はラーメンの太麺くらい。ボソボソしていると本で読んだことがあったが、この店はしっかりと腰のある麺だ。

そして真打ちソーキ。唇で繊維がほどけるくらい柔らかい。ギトギトした脂は抜けていて、醤油の柔らかい味がする。なんと軟骨までポリポリ食べられる。

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三枚豚そば

相方の三枚豚の方も少し味見。

これも絶品。豚の臭みはなく、やわらかい脂が口中に広がる。

むむ。沖縄料理はB級グルメなんて言ってごめんなさい。

 

正直な話、ソーキそばはそれほど期待していなかった。

石田ゆうすけさんの旅行記でそれほど美味しそうに書いてなかったからだ。他人のせいにしてなんだが、ボソボソした麺とか書いてあって文字通り食指が伸びなかった。麺好きの石田さんだけに腰のないのは受け付けにくいのかもしれない。

しかし、この宮古島の店のものは腰もあって、何より優しい塩スープが絶品だった。雨の中を南に走った甲斐があるというもの。

帰ってから自宅でソーキを自作してみたが、おいおい書いてみたい。