最近、登山のYouTube動画を見ることがある。中にはやたらと長いのがあって辟易するが、自分ならこうするかなと思いを巡らせるのは、それはそれで楽しい。
そんな中で注目してしまうのがやはり食事である。
肉を焼いたり、大鍋をつつくようなゴージャスな食事は別として、ソロの場合は大概が軽くて簡単な山メシとなる。YouTubeで見るとそんなに美味そうに見えないのだが、実際に自分が山で食べると不思議に美味い。
そんな簡単山メシについて山に行けない腹いせに考察してみたい。
まずは米派か麺派か。
ディベート形式にまずは米派の主張から。
米は完全食品である。古来、日本人の歴史のほとんどは米のみを食べていたと言っても過言ではない。魚や野菜を食えと言うようになったのは戦後の話であって、おかずはせいぜい雑穀と塩であった。
山中で数日過ごすくらいなら米が最も腹持ちがする。一昨年に谷川岳を馬蹄型縦走した際、2日目の朝はアルファ米を2袋食べた。すると雪が降り、風も吹く中だったが下山する昼くらいまで腹が持ったのだ。
昨年の北海道旅では生米を持って行って、タイカレーや地元レトルトカレーを買って楽しんだ。重量や燃料を気にしなければ生米を炊いて、普通の食事をするのが一番いい。
では麺派の主張。
山中では水も燃料も限られている。米は炊くのに30分はかかるので、長期の縦走にはちょっと向かない。
それに対して麺類はすでに加工食品なのですぐに茹で上がる。
チキンラーメンのような揚げ麺なら最悪そのまま食べられるし、水分を含まないので軽い。
パスタの場合、水に浸しておけば早ゆでも可能となる。
今回はとりあえず通り一遍の話を書いた。
何が山で最適か。次以降もぼちぼち書いてみたい。