いつから腕時計をするようになっただろう。私の場合、中学校から電車通学になってそれからのような気がする。
今、Apple Watchが世界で最も売上を上げている腕時計だそうだ。友人がまだ初代くらいのを着けているのを見たことがある。山で着けている人はあまりいないが、最近は登山用スマートウォッチも出てきている。
しかし、アウトドアで使う腕時計は何がいいだろう。
私が最初に山で使っていたのはG-SHOCK。
あの時計は壊れない。ポケットに入れたまま洗濯機に何度もかけたが、御年21歳で今だ問題なし。電池交換は18年でたったの1回。
しかしながら、個体の問題としてたまに調整しないと早く進むというのが玉に瑕だったりしている。
長らくG-SHOCKを使っていたが、そのうち山専用の腕時計がほしくなった。
次に山で使ったのはビジネスウォッチとして使っているSEIKOのダイバーズウォッチ。これは就職祝いに父にもらったものだ。視覚性がいいアナログの文字盤で、電波時計でもないのにほとんど狂わない。ソーラー発電なので電池交換不要。
ただ、冬の雲取山に行った帰りに凍結した地面で滑って転んで手をついた時に金属バンドが少し変形してしまった。時計本体はいいのだが、金属バンドは良くなかった。
そんなわけで、山専用の腕時計を探し始めたのが8年ほど前。
PROTREAK、SUUNTO、BARIGO、EPSON、SEIKO、CITIZEN…。国内外のメーカーさまざま。山の友人たちの愛用品もバラバラ。
当時の候補は
・SUUNTO CORE 1
・BARIGO 2
・PROTREAK PRW-3000 1
デザインはSUUNTOがいい。さすが北欧ブランド。
しかし、ネット情報ではSUUNTOの故障情報が多い。電池交換後に防水機能がなくなるとのこと。後で知ったことだが、SUUNTOはコイン一枚で電池交換ができる(コインで電池ボックスの蓋は開ける)ことを売りにしているが、交換時に防水パッキンを交換しないと防水性を簡単に失ってしまうようだ。
相方はVECTORを愛用していて未だ健在なのだが、今は廃盤になっている。
スペックならPROTREAKが一番。海外メーカーの高度計が5m刻みで表示するのに対して1m刻みになっている。さらにソーラー充電式なので電池切れの心配もなく、電波による時刻調整機能が付いているモデルもある。至れり尽くせりの機能。
SEIKO、CITIZENも検討に入れたが今一つデザインが気に入らない。なんであんなにメカメカするのだろう。
最終的にPROTREAKのPRW-3000というモデルにした。PROTREAKのシリーズの中で唯一デザインがシンプルでソーラー充電・電波時計。実際使ってみると操作もシンプルで高度計も正確。
ただ、厳冬期にフェイスの裏が曇るのだけが難点。おそらく工場内の湿度の問題で、湿気を帯びた空気が封入されたものと思われる。
以降、山ではもっぱらこの時計を使っている。かなり縁はかなり傷だらけになったけれど、G-SHOCKの系譜を受けているだけに頑丈だ。
不満があるとしたら前述の曇りとPROTREAKの愛用者はおじさんが多いこと。もっとも自分もそのオジサンとやらに分類されるようになっている。